21日、敦賀市議会の敦賀短大等調査特別委員会で岡山県新見市へ…。
バスで行ったのですが…岡山駅から高速で1時間、四方を山に囲まれたところにある人口約3万4000人の市です。
学校から見た新見市の市街地
新見市は、30年前の1980年、過疎脱却と地域振興のために、全国初の組合立(一市四町)の公立の女子短大を作りました。
当初、学科は、看護学科50人、幼児教育学科50人。
1996年に地域福祉学科(介護士の養成)50人を開設。
1999年に男女共学にし、2004年に看護学科に保健師の専攻科15人を開設。
2010年に看護学科のみ四年制の大学にし、新見公立大学看護学部60人を開設しました。
学校の正面玄関
現在、短大の学生と大学の学生(2年生まで)併せて412名の学生がいますが、地元の学生17人以外は、みなさん新見市に住んで大学に通っています(住まないと通えない?)。
看護学部の学生が4年制になる二年後には、440名を超える学生になるそうです。
学生や教員が、積極的に地域のイベント等に参加しています。
強みは、医療、福祉分野の学校だということ。
保育所や介護施設など、学生が実習等々で行くので、地域貢献で市民に喜ばれているとか。
地元負担は、国からの大学関係の交付金に上乗せして約7000万円ほど市の持ち出しがあるぐらい…。
残念ながら、他自治体から来る学生の新見市への定着率は8%とのことで、ほとんどが地元へ帰ってしまうのですが、経済波及効果や地元貢献など考えると新見市にとってはプラスの方が多いようです。
新見市の大学の事務局長さん曰く「教授の確保が問題」とのこと。
敦賀市も短大と看護専門学校を廃止し、四年制の看護大学を作る予定ですが、教授の確保の問題、自治体の負担の問題、地元就職率の問題等々…問題が山積みです。
つきつめると敦賀病院のあり方まで問われる大学問題…予算が計上される12月議会までに結論を出さなくてはならないため、あと一ヶ月、特別委委員会の調査は続きます。