今日(4日)は、朝から議会運営員会があり、6月11日から開会される6月議会について打ち合わせ等を行いました。
その後、国旗、市旗を議場に掲揚することについて議題となりました。
私は、反対の立場で以下の点を述べました。
・「日の丸」は、「君が代」と結びつき、アジアに多くの被害を与えた侵略戦争のシンボルであったという歴史があるため、軍国主義と侵略の旗印だった「日の丸」に強い抵抗感をもつ市民が少なからずいる。
・議場はさまざまな市民の意見を反映させる場であり、他のいかなる場所にもまして、「思想・信条の自由」を確保する必要がある。
その議場に「日の丸」を掲揚して、反対する会派、議員にも「敬愛」を強制することは、思想および良心の自由を定めた憲法第13条にも反する。
・国旗国歌法が成立した1999年、当時の小渕首相が国会で「国旗の掲揚および国歌の斉唱に関し義務づけを行うことは考えておりません」と答弁しており、国旗国歌を「強制」しないことは何度も確認されている。
・有事関連法が次々とでき、憲法を変える国民投票法まででき、地方でもそのための条例まで整備されてきた。
いつでも「戦争のできる国」づくりへと着々と進んでいるなか、「国家に忠誠を誓わせる」象徴である「日の丸」を議場に掲揚することに、懸念を感じる。
・これまで議場に「日の丸」を掲揚せずやってきたが、何の不都合もなかった。
・敦賀市議会の議会運営委員会は、これまで長年にわたり、少数意見を尊重し、多数決で物事を決めず、全会一致となるまで議論を尽くすという他市にも誇るべき民主主義的な運営が行われてきた。
これからも、少数意見を尊重する立場を貫いて頂きたい。
以上の理由を述べ、従来どおり議場に「日の丸」を掲揚しないよう求めました。
賛成意見として…「本市の状況から掲揚すべき」「日の丸は平和のシンボル」「軍国主義に走ると言うほうが怖い」…。
「いつまでも平行線。多数決で決めるべき」との意見が多数を占め、多数決の結果、反対少数(議運では私だけ)で、十万〜二十万円ほどかけて議場に国旗が掲揚されることになりました。
そのため、議場の国旗に敬礼することを強制しないよう求めました。