7月4日、パナソニック若狭・正規雇用裁判の控訴審・第2回口頭弁論が、名古屋高裁金沢支部で開かれました。
法廷の傍聴席には、支援する会の方でいっぱい。
あいかわらず裁判では、裁判長と弁護士が書類について何やら話してるけれど、傍聴席の私たちにはサッパリ何を話してるか分からない感じで進みました。
そして、証人として採用するよう求めている派遣元の日本ケイテムの元社員について、裁判長は「これほどの事件ですから」と述べ、「(河本さん側が)住所を調べ、努力して法廷に連れてくるなら証人として採用する」とし、次回、9月26日に証人尋問をすることを決めて終わりました。
裁判後の報告集会で弁護団から、裁判長とのやり取りについて解説された話をまとめると…


5月23日に河本さん側が裁判所に提出した準備書面の内容は、「河本さんは、労働局の是正指導後にパナソニックが提示した直接雇用の条件(810円アルバイト)に異議を留めつつ承諾したとする主張や不法行為、被侵害利益もこれまでと同一であるから訴えの追加的変更には該当しない」とのこと。
一方、パナソニック側は6月28日、ケイテム側は6月29日に提出した反対の書面で、賃金額及び契約期間について異議を留めて承諾するということは、結論として承諾していないということであり、赤旗新聞や「支援する会」がホームページ上で掲載した記事を「時給810円のアルバイトとして有期の直接雇用について働くつもりはなかった」証拠として提出したとのこと。
弁護団は、住所不定の証人を「何としても探し出し、河本さんの雇用主はパナソニックであり、派遣元(日本ケイテム)ではないことを証明したい」と決意を述べました。

最後に、河本さんは「裁判所が証人の採用を認めてくれたのは、毎回、傍聴席を満席にしてくださる皆さんのおかげです」とお礼を述べ、署名の累計が502団体5231筆になったことを報告しました。