68年前の今日(8日)午前9時ごろ、東洋紡に原爆の模擬爆弾が落とされました。
爆弾は工場の巻糸室付近を直撃し、厚さ約5センチの大理石でできた変電所の配電盤も爆風で飛ばされ、工場は「がれき」の山…。
死者は33人に達したとのこと。
学徒動員で働いていた敦賀中学校と敦賀高等女学校の生徒や教員も犠牲になりました。
そして次の日の9日…長崎に原爆が落とされました。
ちなみに、模擬爆弾は、敦賀だけでなく、1945(昭和20)年7月20日から8月14日にかけて、東京、富山、長岡、福島、島田、焼津、浜松、名古屋、春日井、豊田、大垣、四日市、大阪、和歌山、宇部、新居浜など44目標に49発を投下、約420人が死亡、約1200百人が負傷したそうです。
なぜ、アメリカ軍は模擬爆弾を投下したのか???
それは、日本に対する高高度(高度3万フィート「約9千メートル」)からの原爆投下を成功させるための投下訓練と、爆発後の放射線から逃げるための急旋回(急転、退避)の訓練が目的だったとか。
ちなみに、投下されたのが模擬原爆と判明したのは1991年になってからだそうです。
ヒロシマ、ナガサキは敦賀にとっても他人事ではありません。
6月議会で「非核平和都市宣言」を求める請願が不採択になりましたが…こんなことで良いのか

なんとしても核兵器廃絶のため、がんばらなくては



左の写真は東洋紡の被災の様子です。
効果を調べるため、空襲前に写真を撮影(右)とっていたアメリカ軍。
敦賀の人間を何だと思っているのか

戦争とはそういうもの…絶対に戦争はしてはいけない

と強く思った写真集でした。