福井県では、JCOの臨界事故の後、2000年から毎年、敦賀、高浜、美浜、おおいの順で原発事故を想定した住民参加の避難訓練を行っています。
本当は、昨年、高浜町の予定でした。
ところが、福島原発事故を受け、政府が原子力防災の範囲をこれまでの10キロ圏内から30キロ圏内に拡大したため、30キロ圏内では京都も入り避難訓練する住民が多すぎるため、急きょ、美浜に変更…。
そして、今年、高浜町です。
当然ながら、お年寄りや患者さんが避難訓練で敦賀に運ぶことは困難なので、職員とのことでしたが…ここまで訓練で行うのは初めてかな?
さて、私はまず、10時にヨウ素剤の配布場所である高浜町の保健福祉センターへ。
車で避難してきた住民にはその場でヨウ素剤を配布していました。
健康福祉センターの中では、住民が、受付をし、お医者さんからヨウ素剤の服用について説明を受けていました。
また、福井県は、今回の訓練を踏まえ、避難計画の実効性を検証するとのこと。
原発は動いていなくても、廃炉作業が完了するまで安全でなくてはならないし、住民の避難計画も万全であるべきです。
みんなでどんどん意見を出して、改善を求めなくては
さて…午後からは、「再稼働を認めないで下さい」と西川県知事に求める署名運動の実行委員会「ふるさとと子どもの未来を考える敦賀の会」の会合がありました。
署名収集人が予想以上に増えている様子に元気をもらいました。
さぁ〜あれもこれも忙しいですが、がんばらなくちゃ
医師はヨウ素剤の説明だけで、何故か、問診はしませんでした…
住民に渡して説明
私も車でついて行きました。
きのこの森に着くと、まず、車やバスのスクリーニングがありました。
これも初めての訓練
ちなみに、バスを除染する水をためるタンクは…空っぽだったそうです(佐藤まさお県議のFacebookより)。
きのこの森の建物の中に避難した住民は、福井県職員から説明を受けました。
バスで移動してきた中で、誰か1人、代表してスクリーニングを受け、ひっかからなかったら、みなさん全員が被曝していないことになる、とのこと。←こんなのあり
今回、代表が右手に放射性物質が付着していたため(外部被曝)、全員、スクリーニングを受けることになります、とのことでした。
県の職員が住民代表
右手を除染…
その後、住民全員がスクリーニングを受けました。
その後、おおい町住民が粟野中学校に避難するところを見学しようと、敦賀に戻りました。
敦賀市として、避難訓練をやらなかったのは残念でした。
それにしても、避難訓練をしたことで、西川県知事は、高浜原発の再稼働にGOサインを出すのではないか???と危惧する住民も多いようですが…
実際に見学して、これくらいの避難訓練で住民の安全が保障されたとは決して言えないと思いました。
ちなみに、本物のヨウ素剤ではなく、チョコレートだったようです。
ヨウ素剤
その後、ヨウ素剤を飲んだ住民はスクリーニングの会場である「きのこの森(おおい町の公園)」へバスで移動。
移動したバスが汚染されていたという設定だそうです。
住民がバスを降りて建物の中に入った後、バスは除染へ…。
1人3分かかります。
会場の外では自衛隊の車が展示されてたり、地震の体験車が置いてました。
南海トラフ地震の震度7を体験しました。
ずっとバーに掴まってました。
途中、ガソリンがカラだったので、ガソリンスタンドに寄って、学校に着いたらすでに避難所の看板も撤去され、終わっていました…
ちなみに、京都や滋賀でも避難訓練を行ったようです。