かつて、敦賀市の樫曲の民間最終処分場に、許可量の13倍を超えるゴミが全国各地から持ち込まれ、処分場からの汚水が敦賀市の水道水源である木の芽川を汚染しました。
国や県、敦賀市は、「産廃処分場を閉鎖した後の水処理施設のための費用を積み立てる」ことを前提に、違法に埋め立てられた上に、更に30万立米の増設を認める予定でした。
当時、私たち「自然と環境を守る敦賀市民の会」は、ゴミ持ち込み反対署名、ゴミの撤去を求める運動、自治体や国への要望など行いました。
署名は2000年7月から9月の間に11,000筆超集めました。
そして、日本共産党の木島日出夫衆議院議員(当時)が2000年8月29日、厚生省(当時)に対して追求し、違法行為の停止、事業者責任と県の管理責任を明確にする指導を求めたところ、国は「当然認められない」と明言し、急きょ、違法搬入の停止が決まりました。
忘れもしません。
おりしも、敦賀市議会では会派の代表者が、河瀬敦賀市長から違法搬入を認める説明を受けている最中でした。
搬入停止の知らせを聞いた市長は大慌て…会議を早々に終え、急きょ、県へ説明を求めに走りました。
その後、「キンキクリーンセンター」が経営破綻し、県と市が2006年度から12年度まで約95億円をかけ汚水漏れを防ぐ抜本対策を代執行しました。
敦賀市は一般廃棄物分として19億円負担していますが、敦賀には自前の一般廃の処分場があり、敦賀の一般廃はキンキには入ってないのに、敦賀が19億円も負担するのはあまりにも酷い話です。
そのため、排出者責任ということで、搬入してきた60の自治体にその費用負担の三分の二(約12億6千万円)の負担を求めています。
ところが費用負担に応じない自治体、組合があるので、敦賀市は昨年、その一つ、岡山県の1市2町でつくる「津山圏域東部衛生施設組合」に約1億9千万円を支払うよう求める裁判を起こしました。
組合側は請求棄却を求め、争う姿勢を示したため、現在、福井地裁で争っています。
ちなみに裁判長は大飯原発の再稼働を「認められない」と判決を下した、あ・の・樋口裁判長です。
4日、津山市から日本共産党の末長議員が裁判の傍聴に来られ、5日は敦賀市役所でこの間の経過など説明し、現地調査に行きました。
私も同席しました。

久しぶりに処分場に見学に行きました。
おそらく、完成してからは初めてです。


恒久対策工事は完了し、後は、ゴミ山の中に空気を送ったり、水を送って、循環しきれいにしていくそうですが…ホンマに大丈夫???

巨大な処分場ですが、地震では震度6までしかたえられないそうで…大地震が来て崩れないことを願います。
あと…津山圏域東部衛生施設組合さんがちゃんと負担金を払って頂けるよう願います。