8日は、新日本婦人の会の勉強会がありました。
「女性史と運動」について、学びました。
新婦人の創設者であり、婦人参政権の運動家の平塚
らいてふさんの名言に「元始女性は太陽であった」
「今、女性は月である」とあります。
ちなみに、平塚らいてふは朝ドラ「あさが来た」で、
あさに小生意気な口をたたく女学生として登場して
いましたね〜。
人類の最初、縄文時代の土偶はすべて女性像だった
そうで、まさしく「太陽だった」のですが…
室町時代から、女性は男性社会の道具のように
あつかわれるようになったとか。
世界でも、ルソー「女性は男性に従属すべき性」等と
説き、フランス革命でも女性の権利は排除されました。
そんな中、1791年、フランスの女権運動家オランプ・
ドゥ・グージュが「女性および女性市民の権利宣言
(女権宣言)」を発表し、イギリスでも女性の権利を
主張する運動家が出てきました。
日本でも、「民権ばあさん」として全国に知られた
女性がいました。
高知県の楠瀬喜多さんです。
1878年、喜多さんは、夫の死去にともない戸主となり
ましたが、選挙権がないことにたいし、「戸主として
納税しているのに、女だから選挙権がないのはおかし
い。選挙権がないなら納税しない」と高知県に抗議。
中央政府にもかけあい、1880年、高知県の上街と小高
阪村で女性参政権が認められ、長野県の赤穂村でも、特
定の条件のもと女子に村会議員選挙が与えられました。
ところがその後、明治政府によって、女性の公民権は
否定され、「選挙は男子のみ」という時代が半世紀以
上、続けられました。
戦後、日本国憲法には「法の下の平等(14条)」「家庭
生活における個人の尊厳、両性の平等(24条)」が盛り
込まれています。
その草案を書いたGHQの若い女性、ベアテさんは、父
親の仕事について5才から10年間、日本で過ごすなか、
日本の女性の無権利状態を見て暮らしました。
そのため、何としても女性の人権を新しい憲法に書き
たいと思ったそうで…ベアテさんに心から感謝!
会場からは、国が1985年に女性差別撤廃条約を批准する
よりも前に、職場(福井放送)の退職強要の廃止を勝ち
取ったお話、高校でも、男女差別、退職勧奨に反対して
がんばったお話など発言がありました。
福井でも、運動して権利を勝ち取ってきた歴史がある
ということを知って元気が出ました。
世界の女性運動に連帯し、戦争に反対し、平和と暮らし
を守る運動を広げ、女性の権利、子どもの幸せのために
がんばる新婦人をもっと大きくしたいと思いました。

posted by きよこ at 23:00| 福井 ☔|
日記2015.09〜
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