2016年12月20日
原発事故に備えたシェルター
原発から5キロ圏内にある常宮小学校と西浦小中学校。
今は休校になっていますが、もしもの原発事故に備え、
3年前、2億円かけてシェルター工事を行いました。
そこで、業者の点検の日に見学させてもらいました。
玄関脇のドア(写真左)が、シェルターに入るドア。
放射性物質が入らないよう2重扉になっています。
シェルター工事をしたのは…図書室。
外から空気を取り込み、ヨウ素をフィルターで除去し…
その空気を部屋に送り込みます(壁の6つの穴)。
風が送り込まれると、圧力で外から放射性物質を含む
空気が入らない仕組み。
簡単にあく図書館の扉も、圧力であかなくなります。
窓も圧力で割れないように2重ガラスに。
三日間、寝起きできるよう水や食糧、寝具、簡易トイ
レ、車イス等々…備蓄しています。
西浦小・中学校のシェルターの出入り口は…裏側。
こちらも二重扉で、エアロック。
原発事故の避難計画では、5キロ圏内の住民は、事故が
起きる前に避難することになっています。
それでも、避難できない要援護者が、避難できるように
なるまでの3日間、待機する場所として国が128億円の
予算をつけ、全国の立地の自治体でシェルターが整備さ
れました。
世界ではシェルターある国は多いですが、日本ではよう
やく…です。
それにしても、山に囲まれ、滋賀県へ逃げることも困難
だろう大勢の市民はどうなるんだろう?
かと言って、1億円もするシェルターを敦賀市内にいくつ
も作れとは求めづらい…。
実際に、シェルターに大勢の市民が閉じこもって過ごす
なんて困難💦
せめてヨウ素剤だけでも全市民に配ってくれてもよさそ
うなものを…。
制圧道路とか高額でどこかの利益になるような事業は
予算がついても安価なヨウ素剤のハードルは高い💦
原発が無ければ、こんな心配はいらないのだけど…。