第49回福井県母親大会が福井市で開催されました。
午前中の分科会「女性の貧困」の助言者として参加しました。
敦賀市の自立促進支援センターの方も助言者として参加して下さいました。
高校の先生は、生徒の進路指導で「進学したいのかどうか」でなく、「進学できるのかどうか」「奨学金を受けられるのかどうか」聞かなくてはならない、余裕がなくて生徒に寄り添えない…等。
若い女性は、親の年金が少なくて、自分が倒れるわけにはいかない…等。
会社の寮で食事を作っている方は、「私学卒の若者は高い奨学金の返済のため、夜ご飯のおかずを残して次の日のお弁当のおかずにしたり、寮の夜ご飯を注文せず、それよりも安いスーパーの半額のおかずを買って食べる人もいる」…等。
胸が痛くなるお話が次々出されました。
雇用、年金、社会保障など、心豊かに暮らすことができるように憲法25条を守らせる運動の大切さを感じました。
午後の記念講演は、詩人のアーサー・ビナードさん。
今日、お誕生日だそうで(うちの孫と一緒💕)、まず、みんだでハッピーバースディー♫を歌いました。
さて、アーサーさんのお話は…
アメリカでは、憲法はミイラ、飾りのようなもので、歴代大統領は憲法を守っておらず、国民が憲法違反などと議論することはなかった。
日本に来て湾岸戦争がはじまり、新聞に「憲法違反」という言葉が載り、日本の憲法に興味を持った。
そして、日本憲法を通じてアメリカの憲法を知るようになった。
アメリカの憲法は、イギリスの植民地支配から独立した時、イギリス憲法を真似て作った。
アメリカの憲法では国民が武器を持つ権利を保障しているが、護身用ではなく、アメリカがかつて革命で独立を勝ち取ったことに由来する。
しかし、その頃の武器は、火縄銃や弓矢、刀。
また、アメリカの憲法にとっての9条(日本)は8条の「宣戦布告」。
大統領でなく、国民から選ばれた議員で構成する国会が「宣戦布告」しないと戦争できないことになっている。
国会が宣戦布告すると、戦争庁ができ、戦争大臣が指揮命令することになっていた。
国会はなかなか宣戦布告しようとしないので、1947年、アメリカでは戦争の体制を変え、国家安全保障法を成立させ、戦争ではなく国防とすり変えた。
そのため、第二次世界大戦の後、アメリカは大小200をこえる戦争をしているが、戦争という言葉は使っていない。
…等々、アーサーさんのお話しはとてもユニークで、楽しく勉強させていただきました。
アメリカでも憲法に違反しないようごまかしながらやってるなんて、日本とまったく同じ。
ちなみに、「集団的自衛権」は、アメリカが考えた単語を日本訳にした言葉だとか。
日本人よりも日本国憲法について勉強しておられ、私たちももっと勉強しなくては…と反省しました。
期待してなかったけど、本当に、お話しが聴けて良かったです。
母親大会の後、福井駅前までパレードしました。