議員研修の1日目は、記念講演。
講師は森裕之立命館教授で
「2018年度予算の焦点と自治体政策のポイント」。
敦賀市議会の市政会の某議員も参加されてました。
さて、内容は…
一期目の議員さんの参加が多いらしく
まず、基本中の基本から。
国と地方の歳出規模、事務分担、財源配分、
地方財政の仕組み、基準財政需要額について…等々。
一般財源や特定財源、地方税、地方交付税、補助金
などにについては、一般的な家庭の家計を例に、
わかりやすく説明されていました。
これまで森教授の講演は何度もお聴きしましたが、
家計を例に説明されるのは初めて。
私も議会報告会で使ってみよう!と思いました。
国による地域政策の動向は…
「まち、ひと、しごと創生総合戦略」は、
2015年から2019年までの計画のため、
2018年に大きく変わるものはない。
「まち、ひと、しごと創生総合戦略」の
「人口減少対策」は地方都市のため計画であり、
「時代にあった地域づくり」は、それ以外の
人口が減少する地域の計画。
人口減少地域は、立地適正化計画などで、
公共公益施設をコンパクトにまとめ
住みやすい地域と住みにくい地域にわける。
住みにくい地域は「地域運営組織」をつくり、
住民が助け合って暮らせるようにする。
骨太方針2017で、地方交付税について
「まち、ひと、しごと創生事業」の
取り組みの成果に応じた算定へシフトし、
トップランナー方式による算定で
安上がりの自治体づくりが進められている。
2018年度の地方財政の重点施策として
拡充や新規事業について説明がありましたが
消費税の増税とも連動しているとのこと。
つくづく、安倍政権が恨めしく思いました。
最後に、明石市の子育て支援について紹介。
中学校卒業まで子どもの医療費は無料、
小学校1年生は一クラス30人以下、
第二子以降の保育料の無料化、
保育所受け入れ枠の拡大…などは、
全国でも行われている子育て支援に
+アルファーしたものですが…
誰もが利用できる「あかし版こども食堂」を
小学校区ごとに一つずつ開設。
そのほか、里親100%プロジェクト、
無国籍者にたいする支援、
離婚前後の子どもの育ちを応援…など
行政施策によって民間活力(住民)を利用し
少ない歳出で創造的な施策を実施しすることで、
人口が増えているとのこと。
「地方創生」への誘導をうまく利用し、
住民の声を聴き、地元の企業や地域団体と協力して
地域の特徴、資源とビジョンに基づいた自治体政策を
行うことが大切だと実感しました。

夜は、緊急の特別講座が開催されました。
講師は神奈川県の担当職員で
「2018年度からの国保制度と自治体の対応について」
神奈川の例や全国の例を示しながら、
都道府県化になったらどうなるのか説明されました。
書籍も買ったし、家に帰ったら復習して
3月議会にのぞまなくては!

posted by きよこ at 23:00| 福井 ☀|
議会、議員活動2016.11〜
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