敦賀市議会の産経建設常任委員会の視察で
7月3日から5日まで、群馬県安中市、新潟市、
山形県酒田市へ行ってきました。
1日目、安中市で碓氷峠鉄道遺産群について。
安中市では、碓氷峠を擁する交通拠点をいかした
地域振興をはかるため、平成9年に横川・軽井沢間
周辺整備等推進計画を策定。
「碓氷峠鉄道文化むら」を約21億円で整備。
鉄道資料館や展示館、いろんな車両の展示、
ミニSLやトロッコ列車の乗車、EF63運転体験など。
また、温泉など「碓氷峠の森公園」整備に約22億円。
気になる維持管理の自治体負担ですが…
平成11年、旧松井田町が設立した
「碓氷峠交流記念財団」に
指定管理者制度で委託していますが、
指定管理料はゼロとのこと。
でも、収支をお聞きすると、収入より支出の方が多い…
また、施設の客数も開所当時から半分近く減り、
車両の整備や運転指導など担っている元鉄道マンも
高齢化し、後継者育成が課題だとか。
一方、かつてアプト式列車が走ってた約6kmの遊歩道、
「アプトの道」の総事業費は約7億万円。
日本一大きいレンガ造りのメガネ橋は絶景❗
健康ブームもあり観光客は増えているそうですが、
安中市でなく、富岡市や軽井沢など近隣の市町に
宿泊する観光客が多いとのこと。
鉄道のむらのファンクラブやサポーター制度を作ったり
支援しているそうですが、大変そうでした。
福井県が敦賀駅にあった転車台を購入しましたが、
次にSLを購入して、転車台を利用し、金ケ崎で
SLを敦賀港線330mほど走らせる計画があります。
でも、SLを動かすのに1億円ぐらいかかるそうですが
県が出すのか、敦賀市がだすのか不明です。
それを上回る収入があって、
これ以上、市民の負担が増えず、
多くの観光客で地域経済が活性化するのなら良いけど…
不安は拭えません💧
2日目、新潟市のフォアスについて。
フォアスは、田畑の地下にパイプを通し水を送ったり、
排水したりして、地下水位を調整するシステムです。
莇生野、沓見は、雨が降れば水がつき、
雨が少なければ水不足で農家の方は大変です。
そのため、土地改良でフォアスを取り入れるとのことで
先進地の新潟市で直接、お話をお聞きしました。
従来、水の調整で取水と排水を見るのに、
それぞれ田んぼの反対側にあるため、田んぼの
端から端まで片道200mを行ったり来たり…大変💦
でも、フォアスは、一箇所で地下水位がわかり、
調整できるので便利。
水が少なければ、水をポンプ等で送り、
多ければ、水を抜いてしまうこともできるそうです。
取水や排水のための川も減るので草刈りも減るし、
これまで困難だった大豆への転作も可能になるとか。
かなり高額な事業ですが、予算のほとんどが国や県。
敦賀市と地元の負担は7パーセントとのこと。
これで農家の負担が軽減されると良いですね。
3日目、山形県酒田市で
大型クルーズ客船寄港と北前船寄港地について。
酒田市は北前船で発展した港町で、
北前船が残した文物交流の遺産が数多く残っています。
昨年、敦賀市などとともに北前船寄港地として
日本遺産に認定されました。
出前講座で市民に認知を図り、
ホームページを立ち上げるなど、
日本遺産をいかした観光に力を入れています。
昼食会場として案内された川沿いの庄内米の貯蔵庫、
山居倉庫は圧巻。
今も倉庫として使われていますが、
旅の駅になっていて資料館、レストランや
お土産屋さんなどに活用されていました。
クルーズ大型客船の誘致は敦賀も力を入れています。
敦賀でも入港時、滞在中、出港時に
おもてなしイベントをしていますが、
寄港地ではみなやられているようです。
酒田市では5回、お出迎え、お見送りなど
参加された方にクルーズ客船の中の見学ができるように
したそうです。
高校生や大学生に通訳ボランティアをしてもらい
新聞にも大きく取り上げられたそうですが、
平日には学生の協力は得られないし課題、とのこと。
それにしても、敦賀と違い、数多く残されている
魅力的な北前船の遺産の数々…時間がなく見れず残念💧
ぜひ、プライベートで来て、遺産巡りしたいです。
酒田市を視察中に、敦賀の災害情報メールが…。
敦賀市に大雨警報が出て、洪水警報まで💦
12時発の酒田発の電車に乗り、敦賀まで8時間…
のはずが、金沢で乗る特急が運休との情報…💧
市役所の議会事務局の職員が金沢まで車で迎えに
きてくれて、9時半ごろようやく敦賀に到着。
そのあと、笙の川や五位川、黒河川、助高川等々、
市内の川の様子や避難所になっているプラザ万象、
黒河小学校などの様子を見て家に11時ごろ到着。
プラザ万象には90人近い方が避難されてきていました。
子どもを連れた若いお母さんは、心配で…と。
大雨でも安心して過ごせるように、
福井県には一日も早く河川改修してほしいものです。
黒河小学校には、土砂崩れで避難された方が…。
これからの生活を思えば大変です。
今後のことなどお話しして帰りました。
みなさま、今晩はさぞ、
不安で辛い夜をお過ごしのことと思います。
大きな災害とならぬようお祈りいたします。