2018年12月27日

新ムゼウムの議員説明

敦賀市議会の全員協議会が開催され、

12月議会で議員からの修正動議により

削除された敦賀ムゼウム整備事業について

あらためて説明がありました。


まず、来館者数の目標の

10万人と8万5000人と7万人の根拠についての説明。


まず、トラベルコスト法によって需要曲線を推定し、

これにもとづき入場料金を踏まえ、来館者数を推計し、

将来の自然減少や増加効果を加え、将来推計を実施し、

目標値を設定したとのこと。


次に、改善策として、

人件費、宣伝費、事務管理費を680万円削減し、

広告収入で200万円確保し、

ムゼウムとして使わなくなる既存施設と緑地の管理を

2人から1人に減らし340万円削減。


合わせて1220万円の負担を減らすことができる…と。


これで10万人の来館者の場合、

当初、2680万円の赤字と言っていたけれど、

1460万円の赤字に抑えられ、

7万人の来館者の場合、2500万円の赤字に抑えられる。


更に、管理運営についても、

指定管理(民間委託)でなく市直営にした場合、

1800万円安くなるので、

7万人の来館者の場合、700万円の赤字ですむけど

市直営だったら、民間のような営業はできないので

10万人も来ない…と。


今後、運営方式については

指定管理方式にするか、直営方式にするか、

協議して慎重に判断するが、

とりあえずこれで

「10万人等、来館者数の根拠の説明がない」

「維持管理費を縮減」という課題はクリアしたので

1月の臨時議会で予算は通してください…

との趣旨の説明でした。


私は、ムゼウムの充実については反対していませんが…


でも…かつての港は埋め立てられ、

会社や大きなタンクが並んでいる所に

わざわざ12億円もかけて

税関旅検査所、敦賀港駅、大和田回漕部、

ロシア義勇艦隊の4棟を復元し、

5500万円ものモニュメントを建設することについて、

市民の理解は得られるとは思えません。


できれば…

金ケ崎緑地の中に、身の丈に合った整備をし

運営についても、民間企業に委託するのではなく、

平和、教育施設として敦賀市が責任を持って運営する。


また、ポーランド孤児やユダヤ難民が敦賀に

上陸したのは欧亜国際列車があったから。


その歴史も敦賀の宝だと思うので、

鉄道資料館の資料も移設し、一緒に展示する。


更に、金ケ崎緑地の管理について、

敦賀市は、福井県から指定管理料0円で

管理を委託されています。


敦賀市の金ケ崎緑地の管理費820万円、

ついでに言うと、現ムゼウムも県が建てた物だし

その管理費も福井県に払ってもらって

財源をしっかり確保して市民の負担を減らすべき!

と考えます。


1月8日、臨時議会は、

真価が問われる議会となりそうです。


posted by きよこ at 23:00| 福井 ☁| 議会、議員活動2016.11〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする