2019年02月11日

2.11福井県集会「皇室の伝統とは何か?」

福井市の教育センターで開催された

2.11福井県集会に参加しました。


講演は上田長生金沢大准教授の

「皇室の伝統とは何か?

江戸〜明治維新から考える」


目からウロコのお話、満載。

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今回、「生前譲位」が話題になってますが、

平安時代から江戸時代末まで、

生前譲位が基本だったとか。


天皇になると制約あるので、

みなさん、早く譲位したがったそうです。


「改元」も、明治維新までは天皇の生死とは関係なく、

「一世一元」と決められたのは明治以降。


「明治」「大正」「昭和」のわずか100年の歴史。


即位の儀礼も、「古式ゆかしい伝統」と言うけど、

服装も、儀式内容も、皇后の存在も

明治に入って、大きく変えられたそうです。


先祖祭祀はずっと「仏式」だったのに、

明治になって、中国の影響を取り払い、

「神式」に変えたとか。


江戸時代は、

即位の儀式で写真左上の冠を被ったそうで、

即位の衣装も、8世紀から19世紀の初めまで、

この写真の赤い衣装だったそうです。

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大嘗祭も、戦国期は財政難で220年間、断絶していて、

江戸時代半ばに復活したけど、

220年ぶりでわからないこともあり

作り変えられたところも多いとか。


このように、大きく変えられているのに(←特に明治)

政府は、「古式ゆかしい伝統」と言い続けることで

「日本ってすごい!」意識を国民に植え付け、

国民を一体化しようとしている…と。


安倍政権は国民を一体化して、

どこへ誘導しようとしているのか???←要注意!


ちなみに、現在の天皇は、私は個人的には、

今までの天皇と違うなぁ〜と思っています。


「象徴」のあり方を模索し続け(←テレビ情報)

「日の丸、君が代を国民に押しつけてはいけない」

と発言されています(←ネット情報)。


が、講師曰く

「天皇と天皇制は、分けて考える必要がある」と。


確かに、時代劇を見てても、

天皇・朝廷は、時の政権と深く結びつき、

室町幕府の衰退で力を失い、

武家にすり寄って

権力者に都合の良いように

利用されてきた歴史があります。


自民党の憲法草案でも、

天皇を、明治の大日本帝国憲法に戻し「元首」と。


この数年、安倍政権は国民の反対を押し切り、

戦争へ突き進んでいった戦前の時代と同じような法律、

安保関連法、秘密保護法、

共謀罪(かつての治安維持法)…等々を

国会の数の力で成立さてきました。


天皇が「元首」になれば…危ない、危ない💦


「象徴」も、具体的でなく、

政府に都合の良いように利用される危険があります。


そのため、

天皇、天皇制について、タブー視する風潮がありますが

我々国民が、

天皇から「慰められ」「寄り添われる」側として、

受け身になって考えるのではなく、

「象徴」天皇のあり方について

みんなで考えていく必要がある、

とのお話は目からウロコでした。


奥が深い! もっと、勉強したいと思いました。


選挙前で忙しかったですが、行って良かったです。


posted by きよこ at 23:00| 福井 ☀| 日記2017.10〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする