2.11福井県集会に参加しました。
講演は上田長生金沢大准教授の
「皇室の伝統とは何か?
江戸〜明治維新から考える」
目からウロコのお話、満載。

今回、「生前譲位」が話題になってますが、
平安時代から江戸時代末まで、
生前譲位が基本だったとか。
天皇になると制約あるので、
みなさん、早く譲位したがったそうです。
「改元」も、明治維新までは天皇の生死とは関係なく、
「一世一元」と決められたのは明治以降。
「明治」「大正」「昭和」のわずか100年の歴史。
即位の儀礼も、「古式ゆかしい伝統」と言うけど、
服装も、儀式内容も、皇后の存在も
明治に入って、大きく変えられたそうです。
先祖祭祀はずっと「仏式」だったのに、
明治になって、中国の影響を取り払い、
「神式」に変えたとか。
江戸時代は、
即位の儀式で写真左上の冠を被ったそうで、
即位の衣装も、8世紀から19世紀の初めまで、
この写真の赤い衣装だったそうです。

大嘗祭も、戦国期は財政難で220年間、断絶していて、
江戸時代半ばに復活したけど、
220年ぶりでわからないこともあり
作り変えられたところも多いとか。
このように、大きく変えられているのに(←特に明治)
政府は、「古式ゆかしい伝統」と言い続けることで
「日本ってすごい!」意識を国民に植え付け、
国民を一体化しようとしている…と。
安倍政権は国民を一体化して、
どこへ誘導しようとしているのか???←要注意!
ちなみに、現在の天皇は、私は個人的には、
今までの天皇と違うなぁ〜と思っています。
「象徴」のあり方を模索し続け(←テレビ情報)
「日の丸、君が代を国民に押しつけてはいけない」
と発言されています(←ネット情報)。
が、講師曰く
「天皇と天皇制は、分けて考える必要がある」と。
確かに、時代劇を見てても、
天皇・朝廷は、時の政権と深く結びつき、
室町幕府の衰退で力を失い、
武家にすり寄って
権力者に都合の良いように
利用されてきた歴史があります。
自民党の憲法草案でも、
天皇を、明治の大日本帝国憲法に戻し「元首」と。
この数年、安倍政権は国民の反対を押し切り、
戦争へ突き進んでいった戦前の時代と同じような法律、
安保関連法、秘密保護法、
共謀罪(かつての治安維持法)…等々を
国会の数の力で成立さてきました。
天皇が「元首」になれば…危ない、危ない💦
「象徴」も、具体的でなく、
政府に都合の良いように利用される危険があります。
そのため、
天皇、天皇制について、タブー視する風潮がありますが
我々国民が、
天皇から「慰められ」「寄り添われる」側として、
受け身になって考えるのではなく、
「象徴」天皇のあり方について
みんなで考えていく必要がある、
とのお話は目からウロコでした。
奥が深い! もっと、勉強したいと思いました。
選挙前で忙しかったですが、行って良かったです。