27日は、小林哲夫・鹿児島大学地震火山地域防災
センター客員教授の「鬼界・姶良カルデラなど
巨大カルデラ火山の実相と研究の現状」と
立石雅昭・新潟大学名誉教授による
「火山と原発」についてお聴きしました。
小林先生は、日本におけるカルデラ火山の
第一人者だそうです。
お話は専門的過ぎてついていくの必死でしたが、
とりあえずわかったことは…
カルデラ噴火は日本全土に被害を及ぼす
とてつもなくでかい噴火で、
前兆噴火の100年から1000年後におこる。
姶良カルデラには前兆噴火がないため、
当面、カルデラ噴火はない、ということ。
立石先生は、地層、地質の専門家で、
九州電力や規制委員会の曖昧な表現、
ごまかしを指摘。
現場でのデータ収集、研究をもとに
科学的に考える必要がある。
パブリックコメントを募集しているので
意見をあげるべき…等々。
参加者からは、カルデラ噴火はおこらなくても、
火山灰の影響については規制委員会からも
求められていて、高浜原発でも火山灰の
降下量を23センチとして対策を見直した。
川内原発の15センチの火山灰は
過小評価であり見直すべき、
などの意見が出されました。
日本原電は活断層問題で引っかかっていて
火山灰対策どころではないようですが、
住民の安全のためにも、地震だけでなく
火山灰についても対策を求めて
いかなくてはならないと思いました。
そのほか、群馬に避難している方のお話にはビックリ。
東電社長など役員の刑事裁判を傍聴したさい、
持ち物検査の後、メガネ、時計まで外され、
スカートの中まで手を入れて危険なものがないか
検査をされた、と。
また、裁判中も18人の法廷警備員が東電社長など
役員を隠すように立ちはだかって護衛していた。
無罪判決が出たあと、東電社長はニコニコ笑いながら
出て行ったそうで…誰のための裁判か、
信じられないようなお話でした。
知識、見識が広がった2日間でした。