コロナ禍ではありますが、今月、
治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟の総会をするので、
そのための幹事会に参加しました。
当時会長だった故吉田一夫さんの誘いを受け、
治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟に入会し、
数年たちます。
誘われた時は、
治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟は、
きっと、犠牲者や家族の会だから
私には関係ないと思いましたが、
ご高齢の吉田さんが、福井の会議に
電車やバスを乗り継いで行っているため、
少しでも吉田さんの手助けをしようと、
アッシーのつもりで入会しました。
ところがどっこい!
治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟の
学習会に参加しとても驚きました。
治安維持法は、1925年(大正14年)に制定された。
その後、1928年の緊急勅令(天皇の命令)で
最高刑が死刑に引き上げられた。
さらに1941年(昭和16年)には
「結社を支援する組織の結成の禁止」
「組織を準備することを目的とする結社の設立禁止」
を加え、疑わしき者を
罰することができるようになった。
これによって、共産主義者だけでなく、
宗教者や自由主義者、更に、まったく関係の無い者まで
検挙され、拷問で虐殺されたり獄死した人が194人、
獄中で病死した人が1503人、
逮捕された人は数十万人におよぶ。
…と、ここまでは知っていましたが…
福井県でも100名を超える犠牲者がいるらしいです。
ところが政府は、
証拠隠滅のため当時の書類を焼き払い、
犠牲者に賠償どころか謝罪すらしていない、
とのこと。
犠牲者は、生きていればかなりのご高齢、
生存されている方は毎年、減ってきています。
そのため、犠牲者や家族だけでなく、
平和を愛する多くの方に入会してもらい
運動を継続させていこう、とのこと。
確かに、
政府が過去の過ちを反省し、謝罪すること無しに、
平和な日本、平和な未来はありません。
現に、自公政権は、国民の反対を押し切って、
2013年、治安維持法と同じような法律、
「特別秘密保護法」を多くの強行可決しました。
更に、盗聴法の改定、安保関連法の成立など
戦争のための法律が次々と整備されています。
でも、台湾のような言論弾圧も、
戦争参加もありません。
それは、憲法9条が歯止めになっているから。
ところが、自公政権は、
この9条を改悪しようとしています。
絶対に、戦前に逆戻りさせてはならない、
子ども達の未来に平和な日本を手渡したい!
と言うことで、
戦争する国づくりストップのためにも
政府に反省、謝罪、賠償を求める
治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟を
より多くの方に知ってもらって入っていただくこと、
政府に謝罪、賠償を求める署名を集めることなど
私も微力ではありますが、がんばっています。
来年春には、治安維持法で犠牲となった
女性活動家、伊藤千代子さんの映画が完成します。
映画をたくさんの方に見てもらうため
敦賀でも上映会をすることにしました。
そんな諸々について8月20日の総会で確認します。
これからも、吉田さんの志を引き継いで
がんばりたいと思います。