今日も朝から1日、議員研修
「ヤングケアラーへの支援と自治体の約割」
をZoomで受講しました。
ヤングケアラーとは…
障がいや病気のある家族に代わり、
家事をしたり、幼い兄弟の世話をしている
18歳未満の子どものことです。
貧困家庭、シングル家庭に多く…
現在、中学生では17人に1人、
高校生では24人に1人が
ヤングケアラーだそうです。
世話にかけている時間は1日平均4時間。
中には7時間以上と答えた生徒も…。
そのことで、
学校が休みがちになったり、
授業に集中できない、
部活に参加できないなど
何らかの支障がある…と
感じている生徒は27.4%。
でも…
自分が「ヤングケアラー」だと
認知している人は少ないそうです。
「ヤングケアラー」という言葉さえ
知らなかったり…
また、困っていても、
相談窓口を知らなかったり…
更に、家族の事を相談する事に
罪悪感を持っていたり、
「相談しても、どうせムダ」と諦め、
孤立化しているヤングケアラーが多い、と。
孤立させないため、
相談しやすい相談窓口の整備とともに
罪悪感のケア、配慮を心がけ、
安心して相談できる体制が必要です。
また、ヤングケアラーが孤立化する一因に、
日本の風習もあるようで…
日本では、昔から、子どもが親を助け、
家事をしたり、兄弟の面倒をみるのは
当たり前なところがあります。
そのため、「えらいね」の一言で…
困っているヤングケアラーを
ほったらかすことにつながっています。
では、ヤングケアラーは、何が問題か?
それは、子どもの生きる権利、
育つ権利、守られる権利など、
人権が守られていないこと。
離婚した後、母親が精神疾患を患ったため
4歳の幼児が、死にたがる母を励まし、
母親の服薬管理をするなど母親を助け、
2歳の兄弟の世話をしているというお話に、
胸が痛みました。
子どもが親になりかわることを美化し、
それを当たり前として、
友達といっぱい遊んだり、勉強したり…など
子どもの大事な権利を奪ってはいけないと
改めて考えさせられました。
このような中…
埼玉県では、2020年に全国で初めて
「ケアラー支援条例」をつくったそうです。
条例は、行政や民間で支援をし、
ケアラーを孤立させない社会をめざすもので、
ヤングケアラーの周知と支援のため
「ケアラー月間」を創設したそうです。
高崎市では、2021年から、ヤングケアラーに
ヘルパーを無料で派遣して、
子どもが子どもらしく過ごせる時間を補償したり…
神戸市でも、ヤングケアラー相談支援窓口をつくり
2022年8月から、ヘルパー派遣を始めたそうです。
敦賀でも困っている子どもに支援できるよう、
まずは、実態把握をしなくては!
また、ヤングケアラーの支援には、
まずは、ケアが必要な家族の支援が必要、と。
まったく、その通りです!
医療、介護、福祉など、それぞれ、
子どもの手をかりなくても良いように
充実させることが必要です。
あと、自立について…
身辺自立、経済的自立、職業的自立
ばかり求められるけど…
社会と適切につながり、助けを求められる
「精神的自立」が一番大切…というお話は、
今までもよく研修で聞いてきたけど…
現在、抱えている生活相談と重なって、
あらためて、胸におちました。
また…
重層的課題を持つ家庭へのサポートとして
松原市のNPO法人やんちゃまファミリーwithの
取り組みのお話は、大変、すばらしく…
生後2ヶ月までの赤ちゃんがいる家庭に
毎週、お弁当プラスαを届けたり…
子育て家庭にお弁当や生活用品などを届ける中で、
SOSを出せない、SOSを出さない、
SOSがわからない…など
支援する側から手を伸ばしていく必要がある
家庭があることが分かったそうです。
そして、支援の必要な状況をつかみ、
様々な関係機関と連携し、
支援に結びつけているそうです。
国や自治体の支援制度などを利用し、
有償ボランティアの協力も得て、
30年、活動されてきた理事長さんには脱帽です。
茨木市の子ども・若者支援地域協議会の
「誰もが安心して困れる街へ」も
ネーミングからしてすごいです。
敦賀市でも何かできないか、
勉強して求めていきたいです。
☆ ☆ ☆
さて、今日は、朝からの豪雨によって
敦賀市もたいへんなことになってしまいました。
研修を受けながら、
県のホームページで笙の川の水位を確認したり、
敦賀市からの災害情報を確認し…
365が土砂崩れで通行止めになったけど
人的、物的、被害の報告はない、とのこと。
笙の川の水位も下がり、
昼過ぎには3つの自主避難所が閉鎖されたし、
と、安心していたら…
母親からラインで、ニュースで報道された
北陸自動車道に土砂が流れ込んでいる写真が
送られてきました。
敦賀市から報告はないけど、
高速道路は管轄外だから?
でも、東浦、東郷など、
道路が閉鎖情報があったので
夕方、市役所の危機管理対策課へ行ってみると…
ちょうど、災害対策本部が開催されるところで、
そのまま、ジャマにならないよう、
外から傍聴させてもらいました。
大きな被害はなかったようですが…
敦賀市は四方と山と海に囲まれていて、
北部の山の向こうが今庄。
今回の雨は今庄が酷かったようで、
道路の土砂崩れも多く、
高速を含め、嶺北へ行く道路が
四本とも通行止めになりました。
滋賀県境や美浜との境は大丈夫でしたが、
嶺北からの品物が入らないため、
乳製品などが欠品になっている
スーパーもあるそうです。
土砂は雪と違って溶けないし…
撤去するまで道路は開通しません。
今庄では家が冠水するなど大変な状況で…
先月、水防訓練があったけど、
あれではまったく追いつかないような
大災害を目の当たりにして
あらためて、自然災害の恐ろしさを感じます。
異常気象の被害を食い止めるためにも
気候危機打開に本気で取り組む必要があります。
そのため、日本共産党は、
「日本共産党の2030戦略」を打ち出していますが…
その中でもあるように、
政治を変えることはもちろん、
脱炭素社会の実現のために、
私たち1人ひとりが決意し、行動することが
求められています。
キエーロもそのひとつ…
普及させなくては…!