1日、2日は、嶺南広域行政組合議会で、
行政視察に行ってきました。
嶺南広域行政組合は、
敦賀市から高浜町までの
6市町の自治体で構成しています。
6市町がそれぞれ出している負担金や、
県からの補助金などを使って
嶺南地域の活性化、公共交通の利用促進など
共通する課題に取り組んでいます。
嶺南広域行政組合議会は、
6市町の議会から選ばれた議員で構成し、
予算や決算の審査、事業の提案などやっています。
令和元年度の視察は、
日本一の星空として観光に力を入れている
長野県の阿智村に行ったのですが、
その後、コロナ禍により2年続けて中止。
今年度もコロナの感染拡大はありましたが…
JR小浜線の存続のために、
広島県の広島市、三次市(みよし)に行く事が決まり
これも、議員の仕事なので行ってきました。
さて、1日目の広島市では、
JR可部線の可部駅から三段峡駅間が非電化で、
2003年に廃線になりましたが、
住民の熱い思い、取り組みによって
2017年、可部駅からあき亀山駅まで1.6qを
復活(日本初)させることができました。
すごいなぁ〜と思ったのは、地域住民の取り組み。
廃線したあと、復活が決定するまで、
廃線敷の草刈りや、
千客万来事業として地図を作ったり…
復活が決まってからは、
住民意識を盛り上げるため、
400人の参加で、手作り提灯を持って歩いたり、
大学教授を招いて記念講演をしたり、
レールウォーキングなどのイベントをしたり…
開業後も、駅前のトイレ清掃や花壇の花換えをしたり、
駅からの二次交通として、
乗り合いタクシーを運行したり…
パークアンドライド駐車場も始めるそうで、
そこで得た収入を、トイレ清掃の費用に充てるとか。
これらはすべて住民が主体で、
行政がやったことは、会議に参加したこと、
駅前に市立病院を移設したこと、
地元の会費だけでは成り立たないので
駐車場の収入を使えるようにしたこと。
ただ…廃線したJR可部線が、
電化して1.6qの区間、復活できた背景には、
広島市の人口が118万人超で、
可部駅の周辺は、ベットタウンとして人口が増えてて、
JRは赤字にはならないから…。
ちなみに、福井県の人口は全部で78万人。
広島市は、めちゃくちゃ人口多くて、大都会!
条件が違いすぎましたが…
住民が主体となった運動については、
参考にさせていただきたいと思います。
さて、二日目の三次市では、
JR芸備線の利用促進の取り組みについて。
三次市は、初めて行きましたが、
地図で見ると、広島市の右上にあります。
広島県なのに?雪が積もってて、寒い💦
人口は敦賀より若干少なく、面積は敦賀の3倍。
東西、南北に走る高速道路が交差し、
JRも、芸備線、福塩線が交差し、
山の中ですが、交通の便は良さそうです。
ただ、2018年に三江線が廃止になったばかり…
通学のために電車を利用している学生が多く、
芸備線まで廃線になったら大変です。
そのため、芸備線対策協議会が中心となって
利用促進に力を入れているそうです。
利用促進の取り組みは…
おもてなしイベントやワイン列車、
イルミネーションなどなど。
乗降客のアンケートを実施するさい
ビンゴゲームのカードのようなものを使ったそうで
使いやすかった、と。
ぜひ、参考にさせていただきたいです。
また、三次市の移住者にお渡しする冊子
「MIYOSHI no koto book!
MIYOSHI TO KURASO」がとてもステキで
イラストや写真が多くて見やすく、
ずっと手元に置いておきたくなる感じ!
これも、ぜひ、敦賀の参考にしたいです。
良かったら、こちらからどうぞ→★
意見交換の中で、他の議員さんの意見として…
JRは赤字、赤字と言うが、収支については
いくら求めても明らかにされない。
JR西日本は黒字で、内部補助という制度上、
黒字分を赤字分に使うのは当然のこと。
JRは公共交通であり、
乗客が少ないからと、廃止するのはおかしい…と。
まったく同感です。
敦賀でも、駅西の土地をJRから10数億円で購入し、
開発してきました。
駅東についても、新幹線の駅前広場でありながら
JRから土地を2億円で購入し、
広場の整備も、市税でやっています。
新幹線駅の1階のトイレも、敦賀市が整備。
あげたらキリがないくらい
絶対に損しないJR…💢
また、これから、新幹線が小浜経由になると、
小浜線の存続も危ぶまれます。
学生、市民の足である小浜線を守るために、
みなさんと一緒に運動しなくては!
と、改めて思いました。
★ ★ ★
一日目の夕方、広島原爆資料館へ行きました。
原水爆禁止世界大会で広島に行った時は
必ず、行っています。
でも、2019年にリニューアルされてからは
一度も行ったことがなく…
母と行く約束をしていたところ、
コロナの感染拡大が始まり、中止に。
なので、下見を兼ねて?行ってきました。
被爆再現人形の撤去について、
賛否が分かれていますが…
確かに、リアルな人形がなくなるのって、
被爆者の実態隠し?みたいな思いがありましたが…
1人ひとりの被爆体験、亡くなられた時の様子など
思い起こされるような展示が増えていて、
涙無しには見られませんでした。
その後、原爆ドームまで足を伸ばし、
途中、「平和の灯」「原爆の子の像」
「動員学徒慰霊塔」など巡りながら、
「核兵器廃絶のためにこれからもがんばらなくては!と
決意を新たにしました。
原水爆禁止世界大会の長崎大会、広島大会に、
我が子を連れて何度か参加しましたが、
孫ちゃんも、春には小学1年生になるし、
来年には双子ちゃんも小学生になるし…
原水爆禁止世界大会には、子どもの分科会があるので
来年か、再来年には、一緒に連れて参加したいなぁ〜