2月3日は、福井県女性議員の会で、
ひきこもり支援をやっている坂井市の
「みんなの居場所こむふく」へ視察研修に行きました。
「こむふく」とは、
一般社団法人福井コミュニティ協会を略したもので、
2020年10月に、フリースペースこむふくを開設。
2021年8月から、みんなの居場所こむふくとして
現在の場所に移転。
利用登録は、18歳から65歳までの25名で、
一日当たり平均3人の利用があるそうです。

これまで、ニートについての国の認識は、
働かないで引きこもっている若者であり、
若者の就労支援と結びつけようとしていました。
ところが、国の調査で、家に引きこもっているのは
39歳以上が多いことがわかりました。
8050問題が言われていましたが
今では、9060問題に。
長く引きこもっていることで
精神を患っている人も多く、
就労に就かせるのは難しいことがわかり、
居場所が必要と国はわかってきたそうです。
そして、今後、ホットサポート福井のような
ひきこもり地域支援センターを
各自治体に作っていく計画です。
でも、ひきこもり支援は根拠法がなく、
子ども若者育成支援法と
生活困窮者自立支援法しかないので、
いつ切られるかわからない、という不安はある、と。
次の世代を作らなくてはならないし、
できたら当事者で運営できるようにしたい、と。
また、臨床心理士の方は、
ふだんはこむふくで働いていますが、
引きこもり機能強化事業の委託を受け、
週2回、坂井市役所内にある福祉総合相談室に
行って、訪問支援をおこなっているそうです。
福祉総合相談室の体制は21人で、
そのうち、社協5人、こむふく1人など
10人が外部団体から来ており
困窮の引きこもりの方を訪問しているそうです。
私も、これまでも議会の一般質問で
引きこもりの支援、居場所作りなど
何度も取り上げ要望してきましたが、
国の政策として自治体に求めているので、
これをチャンスととらえ、
実現できるようがんばりたいと思います。
さて、坂井市は今年の1月から、
オンデマンド型の乗り合いタクシーを
運行しているということで、
ぜひ、お話を伺いたいと思い、
帰りに、アポ無しですが、坂井市役所に寄りました。
坂井市役所では、ロボットが出迎えてくれました。
担当課でお話をお聞きしてビックリしたのが、
停留所の数。
あらゆる公共施設、医療機関、お店の前などの他、
集落に3カ所の停留所があり、
全部で714カ所もあります。
敦賀のコミュニティバスの停留所の3倍以上!
停留所と停留所の間が、
100メートルも離れていないところもあるそうです。
こんなにたくさん停留所があるなら、
ほぼ、ドアツードアで、普通に、タクシーみたい?
しかも、タクシーを利用しているので、
バスには段差があってコミュニティバスに乗れない方も
利用しやすいかも。
事前に登録が必要だそうですが…
利用する時は、2時間前までに、
電話やスマートフォンアプリで予約をして、
乗り合わせて行く、というもので、
一日30数人の利用があるそうです。
タクシー会社から、
「仕事が減った」との苦情は無いかとお聞きしたら、
市内にタクシー会社が2社あって、
そこと契約しているので大丈夫、とのこと。
現在、8台のタクシーでやっているそうです。
気になるお値段は…
一般は500円ですが、
65歳以上、障がいのある人とその人の介添え、
小学生から高校生までは300円、
乳幼児は無料です。
ちなみに、これ以外に
コミュニティバスもあるそうですが、
まだ、始めて1ヶ月なので
バスへの影響は、わからないそうです。
また、もっと停留所を増やして欲しいという要望が
寄せられているそうで…
どこまで増やせるのか、課題のようです。
市民の足の確保は重要です。
これからも、他にも良い取り組みはないか勉強し、
敦賀にあった公共交通を提案していきたいと思います。