2024年12月17日

12月議会の最終日

今日は議会最終日でした。


9時に議会運営員会があって、

9時半に全員協議会があって、

10時から本会議が始まりました。


22の議案と1つの請願、1つの陳情について、

審査をした委員会の委員長報告のあと、

討論、採決がおこなわれました。


まず…

14件について、全会一致で可決。


その後、党議員団が通告を出した

5件の議案について討論。


まず、私が反対討論した議案は以下の3つです。


IMG_7054.JPG


《補正予算第7号》


粟野保育園と櫛林保育園を統廃合し

櫛林地係に、建設予定の

粟野地区認定こども園に関する予算が

含まれています。


これまで、党議員団は、

保育園の統廃合、認定こども園化に

反対してきました。


理由は、

2つの保育園を統廃合することで

定員が230人のマンモス園になり、

目が行き届きにくいなど

子ども達や保育士の負担になること…


粟野保育園から遠くなることで、

保護者の送迎の負担が増えること…


認定こども園は、

幼稚園と保育園が1つになるものですが…


保育園は、

3才児は園児20人につき保育士1人、

4、5才児は園児25人につき保育士1人ですが、

認定こども園は、

満3才以上の子どもの共通利用時間は、

35人以下の1クラスごとに担任1人です。


また、保育部と幼稚部は帰る時間も違うため、

保育士の負担が大きいと言われています。


統廃合ではなく、

粟野保育園、櫛林保育園をそれぞれ建て替え、

こどもたちや保育士などに

とってより良い環境にすべきです。


《補正予算第8号》


一般職員の期末手当の引き上げに便乗し、

議員や市長など、特別職の期末手当を

0.05月引き上げる条例改定により、

補正予算に、

市長5万5200円、副市長4万5600円、

教育長3万624円、病院事業管理者5万2896円、

議員2万4420円分の値上げが含まれています。


物価高騰で、市民の暮らしが大変な中、

高額所得者である特別職の

期末手当の引き上げは、

市民の理解を得ることはできません。


《ねたきり老人等介護福祉手当の廃止》


「敦賀市ねたきり老人等介護福祉手当」は、

介護が必要な高齢者を

在宅で介護しているご家族に、

毎月1万円支給するもので、

50年前に制度化され、支給されてきました。


平成29年に条例を改定して、

65才以上の要介護4または要介護5の高齢者で、

介護保険サービスを利用限度額の40%未満しか

利用していないこと、

更に、一日でも入院したらその月は支給しないこと、

など、対象者の定義や支給要件を

厳しく規定してしまいました。


条例改定により、

それまで100名前後の方に支給されてきた手当が、

20名前後となってしまいました。


そして、いよいよ、ついに、

廃止する、とのこと。


廃止の理由として、

平成12年から介護保険制度ができたこと、

令和2年から、介護やすらぎカフェ、

介護やすらぎ訪問を実施していること、など、

家族の介護の負担を軽減する制度が

充実していることをあげていますが…


介護度が重いのに、

介護サービスを40%も利用しないのには

様々な理由があります。


家族以外の介護を嫌がる場合は、

仕事をやめて介護をされている方や、

経済的な理由で

介護サービスを受けられない方も含め、

わずか1万円でも手当は支えになっています。


市独自で実施している介護やすらぎカフェは、

精神的な負担の軽減になっていると思いますが、

ねたきりの家族を置いて

参加できない方もおられます。


介護やすらぎ訪問は、

多重介護、老老介護が対象で、

65才未満のご家族は対象外です。


このように、制度はあっても利用できない

狭間をうめる貴重な福祉の制度です。


福祉手当があるため、

介護保険を使わない方がおられるとのことですが、

介護保険の利用料は1割。


わずか1万円でも

介護保険の抑制につながっているのであれば、

月10万円の介護保険の抑制につながっています。


予算も155万円であり、健全財政を維持し、

ふるさと納税も80億円の敦賀市にとって、

どうしても削減しなければならない

予算ではありません。


金ケ崎緑地の観光開発、気比の杜構想など、

大規模プロジェクトのために、

令和7年度から、

部局横断で予算を見直すとの答弁がありましたが、

まっさきに、削減されるのが

ねたきり老人等介護福祉手当とは、

あまりにも残念でなりません。


自治体の役割は福祉の増進であり、

廃止ではなく、拡充こそすべきです。



その他、松宮市議が、

ウォーターPPPの導入検討の予算を含む

上下水道事業会計
について、

ウォーターPPPは、上下水道の

民営化につながりかねないと反対討論。


保険証の廃止にともなう個人番号の利用拡大の

条例改定
についても反対討論をしました。


…が、採決の結果、これらすべて

賛成多数で可決されました。


インボイス廃止、消費税減税を求める請願について

松宮市議が賛成討論をしましたが、

反対多数で不採択になってしまいました。


教職員の処遇改善を求める陳情は、

全会一致で可決され、

国への意見書を全会一致でしました。


その後、原子力発電所特別委員会、

新幹線開業後まちづくり調査特別委員会の

中間報告があり…


お昼過ぎに、12月議会が閉会しました。


自分へのご褒美に、

喫茶店で美味しいチャイを飲みました。


今年も残りわずか…


あとは、嶺南広域行政組合議会と、

出前議会報告会です。


がんばります!


posted by きよこ at 23:00| 福井 ☁| 議会、議員活動2016.11〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする