また、「海水ポンプの電動機が、海水に浸からないことを確認しています」「海水の水位が下がり、海水ポンプが取水できないことがないことを確認しています」とありますが、どれくらいの津波を想定したのかは書かれていません。
2011年03月21日
関西電力が、早々に安全宣伝…!?
昨日(3/20)の新聞折り込みに、関西電力のチラシ「越前若狭のふれあい」が…。
そこには、「日本海には大きな津波の発生の原因となる海溝型のプレート境界がないことから、若狭湾周辺で大きな津波が生じる可能性は低く、文献などからも周辺で津波による大きな被害記録はありません」…と書かれてありました。
東浦に大津波が来て、大きな被害を受けたことを知っている敦賀市民は多いです。
若狭町でも津波で大きな被害があったとか…。
敦賀や若狭町に来た津波が、美浜には来なかったのでしょうか…?
関電の美浜発電所や日本原電の敦賀発電所、そして「もんじゅ」等がある敦賀半島には、浦底断層があります。
もし、浦底・柳ヶ瀬山断層帯、柳ヶ瀬・関ヶ原断層帯が連動して動くと、M8.2の地震が起きる恐れがあることが文部科学省の地震調査研究推進本部によって指摘されています。
東北地方太平洋沖地震は海溝型の地震で、震源地から原発までの距離は遠かったですが、もし、敦賀半島で地震が起きれば、原発の真下で、内陸型の直下型の地震が起きることに…。
しかも、福島発電所は沸騰水型ですが、美浜発電所や日本原電の2号機は加圧水型で、沸騰水型とは比べられないほど複雑な配管が…!(もんじゅはもっとすごい…)
大地震で原発の過酷事故が起きるのでは無いか?との不安は、安全宣伝で無くなるものではありません。
逆に、早々の安全宣伝が、原発所在地の住民感情を逆なでし、不安、不信に繋がっています。
「絶対に大きな地震は来ない」「絶対に大きな津波は来ない」「絶対に安全だ」という「絶対」が無いことは、阪神淡路大震災と今回の震災で、多くの国民が学んだことです。
いつまでも「安全神話」にしがみついていては、国民感情とのズレは解消されないということを、電力関係者は学んで欲しいです。