全員協議会の後に、急きょ、原子力発電所特別委員会が開催されることに…。
24日の特別委員会で全会一致で「エネルギー政策の見直し等についての意見書」を国に提出することを決めたのですが、その後、委員外議員で反対する議員も出て、「こんなもん通ったら、何もかもパァや!」という怒鳴り声まで廊下に響いたとか…。
そのため、議会最終日の30日にどう出るか? 不採択になるのでは?と少しドキドキしてたので、「やっぱり〜?

」と思いながら、特別委員会を傍聴しました。
さて、今日の特別委員会では、「原発推進なのに、『脱原発』の言葉が一人歩きし迷惑」「誤解を招くようなものは議会として認められない」などの意見が多数出され、意見書提出を撤回することが決まりました。
今大地さんのブログでも紹介されていましたが、今大地さんが特別委員会で提案した意見書(案)をつくったのは、実は…無所属の今大地さん、増設賛成派の前川さん、そして共産党の私という異色?の組み合わせ。
考え方の違う三人が、小浜市議会が全会一致で採択した意見書をもとに、「エネルギー政策の転換や安全対策などを求める」という一致点でつくりました。
敦賀の子どもたちの将来を心配し、原発事故の不安を無くしたいというみなさんの願いを文章化したものです。
そして、特別委員会では、その意見書を更に、原発推進の方でも反対の余地のない意見書に修正し、全会一致で提出を決めたハズ…。
まぁ〜全会一致で提出が決まった時は、逆に提案した側が敦賀市議会の変化に驚いたのですが…。
さて、撤回されたので、当初の予定通り、議会最終日、議員提案することに…。
ちなみに、最初に私たちが提案した意見書(案)は以下の通りです。



「エネルギー政策の見直しを求める意見書(案)」
わたしたち敦賀市民にとって、現在もなお、深刻な状況が続く東京電力(株)福島第一発電所の事故は、けっして他人事ではありません。
敦賀半島には、日本原子力発電(株)の敦賀発電所一,二号機、日本原子力研究開発機構の「ふげん」「もんじゅ」、関西電力(株)の美浜一,二,三号機があります。
ひとたび福島原発のような事故が起きると、ほぼ敦賀市全域が発電所から半径20キロ圏内に入るため、「敦賀に住めなくなる」と多くの市民が不安を感じています。
よって、敦賀市議会は、敦賀の未来をになう子どもたちに安心して暮らせる敦賀のまちを残すため、国に対し次のことを求めます。
1,期限を定めてエネルギー政策を見直し、再生可能エネルギーに転換すること。
2,原子力発電所にかかる安全基準の抜本的な見直しを図ること。
3,原子力発電所周辺地域の防災対策の確立を図るために、国の責任において地域の安全対策として、避難道路や避難施設などを早急に整備すること。
4,よりいっそう原子力発電所の安全確保を図るため、原子力安全・保安院を経済産業省から分離・独立し、権限強化をおこなうこと。



そして、24日の原特で出された意見は…

●題名の「見直しを求める」は、原発政策を見直してくれと言っているようにとられるので、「求める」でなく「見直し等について」に変更を。
●「敦賀に住めなくなる」と言うのは決めつけで不安を与えるので削除。
●「期限を定めて」は難しいので削除し、「将来的に」を付け加える。(ちなみに、将来とは、3,4号機を増設し、もんじゅも運転再開した後の遠い将来…

)
●「転換すること」は原発を否定することになるので「転換を図ること」に変更を。
●「抜本的な見直し」は具体性がないから削除を。
こうして、修正に修正を重ね、推進派の議員さんでも賛成するような意見書(案)が出来上がったハズですが…撤回されてしまって本当に残念です。