2011年10月18日
敦賀・長浜・翏島の三市協議会で自治体病院の学習会
敦賀・長浜・高島三市議会協議会の臨時総会後、講演「自治体病院の現状と今後」がありました。
講師は有限責任監査法人トーマツ 代表社員・公認会計士 和田頼知 氏。
市立敦賀病院、市立長浜病院、長浜市立湖北病院、公立高島総合病院など、それぞれ分析した結果の報告がありました。
敦賀病院の看護体制は10:1。
医師1人あたりの収益は1億2,000万円。
患者1人一日あたり外来単価10,127円、入院単価36,577円。
長浜病院の看護体制は7:1。
医師1人あたりの収益は1億4,000万円。
患者1人一日あたり外来単価9,147円、入院単価47,171円。
湖北病院の看護体制は7:1。
医師1人あたりの収益は1億4,000万円。
患者1人一日あたり外来単価8,553円、入院単価28,007円。
高島総合病院の看護体制は10:1。
医師1人あたりの収益は1億6,000万円。
患者1人一日あたり外来単価8,931円、入院単価34,626円。
…ということで、病院によって違います
さて、今後の医療報酬ですが、平成22年度の診療報酬の改定では、急性期病院の単価が上がったが、平成24年度の診療報酬の改定は、介護報酬の改定と同時改定で、在宅医療を支援する意味から、訪問系の医療報酬の単価が上がる予定、とのこと。
自治体病院の存在意義は救急ですが(ガン等は他市へ行く余裕がある?)、そのために、後方支援(療養型病床や介護施設)の確保が求められる、等々…。
医師の確保のために何が求められるか…については、「ここで働きたい、医師を送りたい」と思える環境の整備が必要とのこと。
また、医師が業務に専念できる環境が好まれ、医師のペーパーワークなど仕事をサポートする事務職員を十分に配備することが求められるとのこと。
更に、医師も看護師も勉強熱心で向上心があり、能力・スキルアップが出来る環境が求められるとのこと。
その他、いろいろお話をお聞きしましたが、今後、敦賀病院のあり方など考える上で、参考になりました。