助言者は、伊東達也氏(原発問題住民運動全国センター筆頭代表)、松原弘直氏(
NPO法人 環境エネルギー政策研究所)のお二人。
伊東氏は「3.11さよなら原発福井県集会inつるが」で講演をして下さった福島在住の原発運動の専門家です。
伊東氏のお話は
「福島原発事故が投げかけたもの、エネルギー政策の転換」でした。
福島原発事故は、史上最大にして最悪の公害。
放射能事故で家族を探すことも叶わず避難生活を余儀なくされ、解除された数ヶ月後に家に戻ったら、父親の遺体が自宅の2階で見つかった。
警察によると、死亡推定が3月22日…。
放射能さえなかったら、助けることができた命がある。
家族みんなで住める家もない、希望もない、展望もない生活を強いられている。
被害は、東西500キロ以上に及んだ。
被害額の大きさは、すべての損害をきちんと対象にするなら100兆円以上と財務省幹部も発言している。
復旧は不可能な状態。
晩発性障害は80年間続く。
原発利益共同体による推進体制をどう変えるのか、国民的な運動が必要。
…などなど。
その後、
「脱原発から自然エネルギーへの大転換」と題して、松原氏のお話がありました。
世界の原発の八分の一が日本にある。
昨年、今年は、自然エネルギーの方が原発よりも多くの量を発電をしている。
パブリックコメント(中間発表)では、9割が「原発ゼロ」であり、8割が「今すぐ廃炉」と答えている。
自然エネルギーは若者にとって、未来のある仕事である。
その後、質問や意見交換をおこない、申し合わせ事項をきめて終わりました。
会場は約350名の参加で、福島の方の涙ながらの訴え、全国各地の運動の発表交流など、とても時間内に納まらないほど…
あまりにも発言者が多いため、私は慣れない司会でわたわた…
になりましたが、5時を過ぎ、ほぼ強引に分科会を終えました。
日本も、貧困格差が大きくなれば、自衛隊募集はしなくても入る子が増えるだろう。
「ゆとり教育」はそもそも、一部のエリートと非才、無才をつくるためのものであった(当時、教育課程審議会会長・三浦朱門談)。
今回の教育改革では、さらにエリート教育がハッキリあらわれた。
その他、マイナンバーの問題、原発の問題などなど…ズバズバと軽快に切りまくるお話でした。
昼食を挟んで、チェルノブイリ原発事故で故郷を追われ、日本で歌手となったナターシャ・グジーさんの心にしみとおる歌
涙なしには聴けませんでした…
その後、脱原発の運動、人権を守る運動、解雇撤回の取り組み…などなど、全国各地で繰り広げられている様々な運動、行動などの報告がありました。