2013年08月21日
日本原電の破砕帯について説明会
21日、市議会の全員協議会室で議員説明会がありました。
原子力規制委員会は、日本原電2号機の直下の破砕帯について「D-1破砕帯は活断層である」と結論を出しました。
日本原子力発電はそれに対して、「追加調査の結果、活断層では無かった」と主張し、原子力規制委員会に再検討を求めています。
そのため、敦賀市議会として、日本原電に追加調査の結果について説明を求めたものです。
日本原電はボーリング等の追加調査をした結果、次の結論が出たと説明しました。
・K断層とG断層とD-1破砕帯は約12〜13万年以降は活動していないので、「耐震設計場考慮すべき活断層」ではない。
・G断層とD-1破砕帯は一連だが、K断層とは一連でない。
・K断層は2号機原子炉建屋の方向には伸びていない。
また、外部レビューをうけたことについての説明もありました。
その後、市議からの質疑がありました。
「規制委員会とコミュニケーションがとれていないのではないか」「汚水漏れなど問題を起こす東電に厳しい意見を言うべき」「新しい基準が守られているなら、日本原電も再稼働の申請をすべき」などなど…。
私の質疑は以下のとおりです。
私「これまで敷地内の浦底断層についても、日本原電は長い間、活断層と認めず、最近になってようやく活断層と認めた。直下の破砕帯についても、将来、活断層と認めることになるのではないか?」
日本原電「認めないとは言えない。認めることもあるかもしれない」
私「浦底断層について文科省はM8.2の地震が来る可能性があると発表している。最新の知見は、活断層が無くても地震は起きる、活断層が離れていても連動して動くというもの。M8.2の地震が起きる可能性が指摘されている浦底断層と日本原電の直下の活断層、破砕帯が絶対に連動して動かないと言い切れるのか? 過酷事故が起きたとき、日本原電は責任をとってくれるのか?」
日本原電「絶対に動かないとは言えない。福島の教訓は、絶対安全とは言えないということ。規制基準にそって安全性を高め、事故が起きても最小限に抑える対策を講じる」
私「規制委員会の規制基準は万全では無く、地震に対しても不十分。廃炉でも良いから仕事が欲しいという声もある。廃炉にするにしても、地震に備えた安全対策は早急に講じるべき。M8.2の地震に備えた配管や防潮堤などの工事で安全の確保にも、雇用の確保にもなる」
日本原電「リスクがゼロにはならないが、安全対策は講じていく」