24日、25日の二日間、東京で開催された第59回日本母親大会に参加しました。
24日の全体会は7500人が全国から参加。
幕張メッセの会場にいっぱいの人、人、人…。


記念公演は伊藤真さん(伊藤塾塾長、弁護士)「憲法のいきづく国に〜私たちにもとめられているものは」。

題名は堅く、内容も今まで何度も聞いたことがあるものですが、話し方がとてもわかりやすく、参加されたみなさん「良く分かった」と…。
例えば、明治の大日本帝国憲法と今の日本国憲法の違い。

【 戦前の日本 】 → 【 戦後の日本 】
天皇主権 → 国民主権
戦争し続けた国 → 戦争しない国
教育を利用した国 → 教育内容に介入しない国
宗教を利用した国 → 政教分離
徹底した中央集権の国 → 地方自治を保障する国
障害者、女性、子どもを差別した国 → 差別の内国
貴族、財閥、大地主のいる国 → 格差を是正する国
自己責任を強いる国 → 福祉を充実させる国
国家のための個人 → 個人のための国家
↓ ↓
国家・天皇を大切にする → 一人ひとりを大切にする
あれれ…

日本国憲法って守られてないんじゃない???
自民党草案って、明治時代に逆戻りさせるもの???
一目瞭然です

今の憲法についても、自民党の憲法草案との違いについて、スクリーンに映しながら説明され、わかりやすかったです。

今の憲法

自民党草案
リンカーンが、黒人も選挙できるように憲法に明記したが、実際に、選挙権が与えられたのは100年たってから、とのこと。
日本もあきらめず、憲法の理念が現実のものになるよう、運動をしていかなくては

と、元気をもらいました

その後、ステージで、各県や各団体の運動交流があり、私も、福井の原発運動について報告させて頂きました。


7500人の前で、大スクリーンに映し出される私のアップ…

1分間、200字、8月中旬に提出した原稿を変更したらダメ、「みなさん、こんにちは」「ともにがんばりましょう」等、原稿書いてないことを付け加えてもダメ…。
な〜んて制約があったので厳守しましたが…他の皆さんはバリバリ原稿以外のこと話されてて…私も「9.15もう動かすな原発!福井集会」の宣伝をすれば良かった…と後悔


二日目の分科会はシンポジウム「人権としての社会保障の実現を」に参加しました。

パネラーはNHKのプロデューサー板垣淑子さんと弁護士の宇都宮健児さん。
コーディネーターは金沢大学名誉教授の井上英夫さん。
貧困問題、生活保護の改悪、憲法25条などなど…それぞれの経験や立場などでお話があり、会場の参加者からの意見や質問にも答えながらの進行でした。
生活保護は日本では経済支援でしか無く、後ろめたさなどから逆に孤立化していく…。
保護でなく「保障」にすべき…との提案には、なるほど

生活相談で感じることは、生活保護がもらえるようになって「めでたし」ではない、ということ。
その人らしい生き方、人間の尊厳とか…???
ハッキリした答えはありませんでしたが、生活保護をもらっている人も地域で生きがいをもって生きられるような取り組みをこれからも、いろんな方向からやっていきたいと思いました。
また、アメリカの押しつけ憲法と言われるけれど、憲法25条生存権は、帝国議会のもと、日本人によって追加されたとのこと

初めて知りました…感動です

また、午後は、立川お囃子保存会のみなさんの素晴らしい舞台がありました




