原発から5キロ圏内にある常宮小学校と西浦小中学校。
今は休校になっていますが、もしもの原発事故に備え、
3年前、2億円かけてシェルター工事を行いました。
そこで、業者の点検の日に見学させてもらいました。

玄関脇のドア(写真左)が、シェルターに入るドア。

放射性物質が入らないよう2重扉になっています。

シェルター工事をしたのは…図書室。

外から空気を取り込み、ヨウ素をフィルターで除去し…

その空気を部屋に送り込みます(壁の6つの穴)。
風が送り込まれると、圧力で外から放射性物質を含む
空気が入らない仕組み。
簡単にあく図書館の扉も、圧力であかなくなります。

窓も圧力で割れないように2重ガラスに。

三日間、寝起きできるよう水や食糧、寝具、簡易トイ
レ、車イス等々…備蓄しています。

西浦小・中学校のシェルターの出入り口は…裏側。

こちらも二重扉で、エアロック。


原発事故の避難計画では、5キロ圏内の住民は、事故が
起きる前に避難することになっています。
それでも、避難できない要援護者が、避難できるように
なるまでの3日間、待機する場所として国が128億円の
予算をつけ、全国の立地の自治体でシェルターが整備さ
れました。
世界ではシェルターある国は多いですが、日本ではよう
やく…です。
それにしても、山に囲まれ、滋賀県へ逃げることも困難
だろう大勢の市民はどうなるんだろう?
かと言って、1億円もするシェルターを敦賀市内にいくつ
も作れとは求めづらい…。
実際に、シェルターに大勢の市民が閉じこもって過ごす
なんて困難💦
せめてヨウ素剤だけでも全市民に配ってくれてもよさそ
うなものを…。
制圧道路とか高額でどこかの利益になるような事業は
予算がついても安価なヨウ素剤のハードルは高い💦
原発が無ければ、こんな心配はいらないのだけど…。