大変、勉強になりました。
24日は、薩摩川内市で、「次世代エネルギーを活用したまちづくりについて」
薩摩川内市は、川内原発のある市です。
火力発電所もあって、九州の電力の四分の一を発電しています。
失礼ながら、「次世代エネルギー」とか言っても、川内原発は再稼働してるし、絵に描いた餅の説明かな?と思っていましたが…市民や民間企業を巻き込んで実践していて、目からウロコのお話が盛りだくさんでした。
市長は、元市職員で、副市長もされた方で、新幹線の開業によるストロー現象で人口が減少し、地の利をいかした、原発に依存しないまちづくりの必要性をずっと感じていたそうです。
2010年には、2012年に担当課を立ち上げることを検討していたそうです。
そんな中、福島原発事故が起き、前倒しで2011年6月に「新エネルギー対策課」をつくりました。
そして、再生可能エネルギーを特産物にしようと、よそもの、若者、バカモノ(説明してくださった部長)4人で、市内の100数団体、3000人の市民から話を聞いたそうです。
初めは市民から理解されなかったけど、足繁く通い、話を聞く中で再生可能エネルギーのビジョン、行動計画を練り上げたとか。
エネルギーのまちなのに暗い、との意見から、LEDの街灯の普及を始め、地元の高校にデザインを依頼し、地元業者に作って設置してもらい、現在、市内に230機、設置。
しかも、災害時にはスマホの充電もできる充電器付き!
ただ設置するだけでなく、地元の産業に結びつけているところがすごいですね!

その他、住友商事と共同で、電気自動車の使用済み蓄電池を再利用したリユース蓄電池の実証事業をおこない、日産に電気自動車40台を無償で提供してもらったり…
ゼロエネルギーのスマートハウスを作ったり…(今後、スマートタウンの構想あり)
小水力発電、竹バイオマス産業…等々、24もの事業を行っています。
しかも、そのほとんどが、国から補助金をもらっているそうで…
補助金をもらえるから何かしよう〜でなく、これをしたいから、使える補助金はないか!?という姿勢は、大事ですね。
東京に会議などで行く時は、始発で行って最終で帰るとか。
その間、名刺を持って各省庁や企業を訪問し、薩摩川内をPRして事業に結びつけている…すごいですね。
そのほか、市民の意識向上のため、次世代エネルギーフェアで、吉本興業の安い芸人さんに面白く説明してもらうとか、FMさつませんだいで番組枠を購入し、情報発信をしたり、子ども向けのユニークなパンフを作るとか…工夫されています。
ちなみに、計画も作りっぱなしにせず、市民との懇談は続け、今までに300団体、7000人からお話をお聞きしているとか。
市民の声を聞いて、市民とともに…とは、私がいつも議会の一般質問で求めていることです。
6時間もかかってしんどかったけど、来た甲斐がありました!
原発に依存しないエネルギーのまちづくりの参考にさせていただきます。

25日は、熊本県人吉市で、「鉄道をいかしたまちづくりについて」。
人吉市では、JR九州が、鹿児島から熊本の間、人吉を拠点として観光列車やSLを走らせています。
こうした中、人吉市は、駅のそばに、建設費2億6000万で鉄道ミュージアムを作りました。
工業デザイナーの水戸岡さんのデザインが満載の鉄道ミュージアムは、小さな動く列車もあり、入場無料で、幼い子を連れた親子に大人気。
多い日で1日2000人の入場者で大賑わいだそうで、その多くは観光客だとか。


敦賀も鉄道をいかしたまちづくりについてアレコレ検討中で、参考になれば…と視察先に選びましたが…JRの力のいれ方からして違いますね💧
JR九州が人吉でSLを走らせることを決めたのは、列車に手を振る人が多いから…との説明でしたが、本当に、手を振る人が多く、歩行者優先の優しいドライバーも多かったり…名前の通り、人が良い市です💓

帰りは人吉から熊本まで、観光列車に乗りました。
趣重視の列車のため、長時間、座るのはちょっときつかったですが、景色はとっても良かったです💕


26日は、山口県周南市で、「水素の利活用に向けた取り組みについて」。
周南市にはコンビナートがあって、その工場で、副産物として大量の水素ができるらしいです。
それをエネルギーに使うことを国が考え、周南市にて実証実験をしているそうです。
そこで、周南市の公設卸売市場にて、説明をお聞きしました。

700wの純水素燃料電池で、市場で使うお湯を沸かしています。

100kwの純水素燃料電池は、市場の冷暖房に使っています。

市場の敷地内の液体水素のタンクと水素ステーション。

燃料電池自動車は、計画では70台でしたが、現在、公用車も含め市内でまだ20台だそうです。
一台700万円だそうで…補助金300万円でますが、400万円はいるし、高すぎ〜💦
渕上市長が、水素エネルギーを活用したまちづくりを打ち出しているので、水素エネルギーの先進地である周南市に行ったのですが…
もともと水素が大量にあり、国が莫大な予算をつけている周南市でさえ、実用化はまだまだ先みたいで、たいへんそう💧
下水処理の排水と海水を利用して水素が作れるそうで、それなら敦賀でもできるかな?と思いましたが…渕上市長は燃料の水素を原発で作ると言ってて、原発に代わるエネルギーという発想ではないし💧
資源をいかした敦賀ならではのまちづくり、みんなで考えていきたいですね〜。

ちなみに…合併でできた周南市に親しみをもってもらおうと、市長が「しゅうにゃんし」との愛称?をつけたそうですが、猫好きにはたまらない…?
敦賀も負けずにネズミのイラスト入りで、「チュ〜るが」にする?