埼玉県、群馬県での開催ですが、
コロナ対策のため、オンライン併用の開催です。
福井県は、現地に行かず、県内各地で視聴会を開催し、
敦賀でも2つの会場で視聴会をしました。
今日は分科会で、私は、医療生協の組合員ルームで
「ジェンダー平等社会の実現」に参加しました。
3人の方のお話を通じて、深く学ぶことができました。
人間と性教育研究協議会の金子由美子さんのお話
ウクライナではロシア軍からたくさんの女性が
性暴力の被害をうけているそうです。
ロシア軍は、そうすることで、
ウクライナは女性を守ることができない、と
見せつけようとしている、と。
また、戦争でたくさんの戦争孤児がうまれています。
日本でも、戦後、戦争孤児となり、体を売るしか
生きるすべがなかった子ども達がたくさんいた、と。
人間の尊厳、ジェンダー平等は、
平和な社会でこそ守られる、との言葉に
本当にそうだと思いました。
また、子どもの自殺、性的いじめが増えていることから
性教育の必要性が語られました。
今年5月、「困難な問題を抱える女性支援法」が
可決、成立しましたが、
日本では、2003年の性教育バッシングにより、
学校では性教育が事実上禁止され、
性器、性交について教えなくなりました。
そのため、のぞまない妊娠をする子どももいて
避妊については教育するように言われ、
学校現場では矛盾がおきているそうです。
「性教育は、人間の尊厳を教える教育」と。
性教育の重要性を強く感じました。
ライターの小川たまかさんのお話
性暴力の取材をされている方で、
取材された事例をいくつかお聞きしましたが、
辛くて胸が痛みました。
痴漢を性暴力と認識している人が少なくて
おどろいた、と。
また、日本では、性交同意年齢が13歳からのため、
13歳になる子どもが狙われているそうです。
そして、痴漢の加害者は、「同意があった」と
言い逃れし、それが認められるそうです。
義務教育で性教育が禁止されているのに、
性交同意年齢が13歳というのは矛盾しています。
2017年に110年前につくられた刑法性犯罪が
改正されましたが、性交同意年齢は13歳以上のまま。
女性に参政権がない時代に作られた法律が、
今も生きてて、子どもたちを守ることができない…
腹立たしいです。
ちなみに、韓国の性交同意年齢も13歳でしたが、
16歳に引き上げられたそうで…
日本でも子ども達を性暴力から守るためにも
引き上げるべきです。
また、男女共同参画社会、ジェンダー平等の後退した
2000年代の「バッククラッシュ(揺り戻し)」は
安倍元首相が特別顧問を務める日本会議が
強力に進めた、と。
そう言えば、そうだったなぁ〜と思い出しながら、
今おきている、そのことによる弊害について
考えさせられました。
女性差別撤廃条約の実現のため運動している
浅倉むつ子早稲田大学名誉教授のお話
ハラスメントの禁止法はなく、
ハラスメントの規制は事業主の措置義務であり、
救済されない性差別事案が多い、と。
でも、国が動かなくても、
自治体を動かす運動を広げれば、
国も司法も変えることができる、と。
講師の「少しずつだが、司法の世界に女性を送りだし、
司法を変えてきている」との言葉に光が見えました。

とても良いをたくさんお聞きすることができました。
もっといろんな方に視聴してもらいたかったし、
お知らせすれば良かった…と、反省しました。
明日は、日本母親大会の全体会です。
楽しみです💕