2022inえちぜん」に参加しました。

全体シンポジウムは、北海道札幌にある麦の子の
北川理事長による講演、「子育ての村ができた!
〜発達支援、家族支援、共に生きるために〜」
1983年、札幌で、大学時代に仲間4人で、
障害のある子どもの施設「麦の子学園」を立ち上げ、
お金も無い、知識も無い、あるのは若さだけ。
札幌市からも、障がい児の家族からも信頼されず…
それでも、子ども達を裏切らないで頑張り続け、
認められるようになり、1996年、社会福祉法人に。
今では、1キロ圏内に、自閉症などの発達障害や
知的障害の子どもから大人まで支援する
55の事業所を設立されているそうです。
子どもの支援、お母さん、お父さんの支援、
思春期の性教育…等々、
こんなのあったら良いなぁというものが
全部つまった「子育ての村」。
すごいです!
障害のある当事者や家族を地域全体で支える
「子育ての村」は、幼児261人、
小学生から高校生442人が利用していて、
職員は600人で、そのうち、200人くらいが、
元利用者、家族だそうです。
虐待されて育ち、殴って子育てるのが当たり前、と
障害がある子どもを殴って育ててきたお母さん、
障害のある子どもを産んだことで
夫の家族に負い目を感じ、
誰も信頼できないし、殻に閉じこもってきた。
でも、
「障害のある子どもがいて、麦の子とつながって
私の人生、ついてる」と、前向きに思えるようになり
支えられる側から支える側へと変わり、
今では資格もとって麦の子で働いている、
というお話に、涙、涙…💦
午後は、分科会へ。
分科会は、7つあり…
1、若者の社会参加や子どもの権利について
若者達が本気で議論する
2、子どもの育ちに関わる団体が集まり、
多様な学びの可能性と課題を考える
3、多様な背景を持つ外国ルーツの子ども達と共に
街の未来を創造する
4、ペアレント・トレーニングを体験しよう。
今日から役立つ子育て術
5、子どもシェルターや自立援助ホームで
困難な子どもたちをどう支えていくのかを考える
6、セクシャル・マイノリティなど
性の多様性を考える
7、子どもを性暴力から守るための子どもに
関わる専門識者対象の講座
どれも魅力的で、悩んでいる間に、
定員となり受付が終了した分科会も…。
そのため、議会で一般質問したいと思っている
性の多様性の6分科会に参加しました。
まず、仁愛大学の織田暁子先生による
「性の多様性とセクシャルマイノリティの困りごと」
この間、いろいろ講演をお聞きしていて、
織田先生のお話もお聞きしていますが…
今回、心に残ったのは、
トランスジェンダーとシスジェンダーのこと。
トランスジェンダーは、
生まれた時に割り当てられた性別と
性自認が一致しないことで、
テレビでも取り上げられたり、耳にする言葉ですが、
シスジェンダーはあまり聞きませんよね。
シスジェンダーとは、
生まれた時に割り当てられた性別と
性自認が一致している人のこと。
いわゆる多数派で、「ふつう」の人。
じゃあ、なぜ、シスジェンダーという言葉を
知らない人が多いのか?
それは、シスジェンダー中心の社会で、
シスジェンダーという言葉を
わざわざ使わうことがないから。
なるほど。
ホモセクシャルとヘテロセクシャルも同じ。
ホモセクシャルは同性愛者のことで、
ホモ(差別用語)で広がり、知っている人も多いけど、
ヘテロセクシャル(異性愛者)はあまり聞きません。
多数派社会の中で、不用意な言葉で
知らず知らずのうちに人を傷つけていないか…
自分を振り返り、少し恐くなりました。
また、同性間で結婚ができずに困ることとして
病院での面会、手術の同意ができない、
説明が受けられないというのは知っていましたが…
他にも、パートナーの子どもの親権者になれない、
相続権が無く、家を追い出されたりする、と。
同姓パートナーシップ制度があれば、
医療機関で症状の説明、救急車への同乗、
面会、治療方針・手術の同意などできるし、
公営住宅に同居もできるそうです。
敦賀でも必要だと思いました。
また、学校ではいじめの対象となることが多く
カミングアウトできない現状がある、と。
問題は当事者にあるのではなく、
理解していない社会、制度に問題があり、
偏見や無理解をなくし、制度を見直すことが大切、と。
社会や学校教育が変わっていく必要性を感じました。
2部のトークセッション
「子どもと関わる大人にとって大切なこと」では、
当事者の方、支援者の方がお話されました。
「長男らしく、男らしく、と求められて育った」
という福井のトランスジェンダーの方が、
プレッシャーで辛かった、と。
自殺しようとしたが失敗し、カミングアウト。
妻が、「男だから好きになったんじゃない、
あなたが好きだから結婚したんだ」と受け入れてくれて
今は、女性として暮らしているそうです。
また、アライ(ally)(LGBTを理解・支援する人)
として活動している方は、
自分の悲しい経験から、
自分がマジョリティ(社会的多数派)側だとに気づき、
当事者でなく、マジョリティ側が変わらないと、
マイノリティ(社会的少数派)側の生きづらさは
変わらない、と活動しているそうです。
福井で暮らしたい人、福井で暮らさざるを得ない人が
自分らしく生きられるような福井にするために
私にもできることはないか…?
パートナーシップ制度を求めたり、
学習会に人を誘ったり、
レインボーバッチをつけたり…
少しずつですがやっていきたいと思いました。
参加して本当に良かったです。
来年、石川県だそうですが、ぜひ来年も参加したいし、
いずれ、敦賀でもやって欲しいと思いました。
★ ★ ★
帰りに、気比神宮の前を通ったら、
イベントやっていました。
お菓子が印刷された
気比神宮前のノボリに吸い寄せられ、鳥居の方へ。
角鹿会さんが、御朱印帳やお菓子を売っていました。
角鹿会は、2020年秋、「気比神宮寺」に由来する
本勝寺(元町)、本妙寺(元町)、妙顕寺(元町)、
永賞寺(栄新町)、金前寺(金ケ崎町)、
善妙寺(神楽町1丁目)を中心に発足した会。
御朱印が欲しいなぁ〜と思ったけど、
「お寺に来て下さい」、と。
せっかくなので、「角鹿恋し」を買いました。
御朱印をかたどったお菓子で、
食べるのもったいないなぁ〜
でも、おいしそうで、楽しみです。