九州を中心に各地で、
大雨による災害が発生しています。
被災されたみなさまに、
心よりお見舞い申し上げます。
さて、6月議会が閉会しました。
11日の最終日は、
常任委員会の委員長報告、質疑、討論、
採決がおこなわれました。
私は、3月議会で出された骨格予算に、
新市長の政策を肉付けする補正予算について、
反対討論をおこないました。
要約すると…
コロナ禍、その後の物価高騰など
市民の暮らしは大変。
そのため、6月補正予算において、
困っている市民に寄り添う
市独自の施策が待たれていた。
その視点で見ると…
子育て家庭への支援として、
保育園、小中学校などの給食の食材費の
物価高騰分を補助する予算が計上され、
保護者負担を増やさないものであり評価するが、
市長のマニフェストにある
「給食費など子育ての経済的負担をより軽く」の
「より軽く」までには至っていない。
私が、党議員団の代表質問で
給食費の無償化を求めたところ、
市長は、「近隣の自治体と差異がないよう、
国や県の動向を注視していく」と答弁。
ところが国は、無償化について、
いつから実施するか明確にしていない。
子どもの医療費助成の拡充でも、
地方で広がって、国を動かしてきた。
国を動かすためにも、
市独自で給食費の無償化を実施すべき。
また、全市民への暮らしの支援として、
党議員団はこれまで、赤ちゃんから高齢者まで、
全市民に商品券を配布するよう求めてきたが、
予算化されていない。
「つるが割」の予算が計上されているが、
これは、あくまで消費喚起事業であり、
利用できない市民が多いため、
困っている市民の暮らしの支援として、
全市民へ商品券を発行すべき。
中小業者、個人事業主への支援についても、
「つるが割」を実施している、とのことだが、
使えないお店、業種も多い。
県内でも中小業者、個人事業主へ
物価高騰への支援を実施する自治体があり、
ぜひ、敦賀市でも実施すべき。
次に、市民の負担が増えるものはないか?との
視点で見ると、大きいのが新幹線関係費。
今議案で計上された1040.8万円の内、
北陸新幹線駅周辺施設整備事業費450万円は、
新幹線駅前広場と一体的に整備する
堤防道路の景観整備だが、
JRの新幹線と特急の駅前広場であり、
本来ならJRが整備すべきものあり、
更に言えば、木の芽川の護岸であり、
福井県が実施すべきもの。
北陸新幹線整備促進事業費284.4万円は、
全額、市民の税金であり、
市民の税金を使って、祝賀会を開催し、
記念品を購入することについて、
市民の理解は得られない。
ハートフルスクールの移転関係費252.9万円は、
なぜ中心市街地にある旧北小学校ではなく、
東浦の旧赤崎小学校に移転するのか、疑問。
今回の移転は、旧赤崎小学校の廃校利用が目的であり、
子ども達にとってどこが一番か、という視点は二の次。
小学生は、これまでも、保護者の送迎が条件で、
自転車で通っていた中学生も危険なため、
移転後は、バスか保護者の送迎が条件となるため、
子ども達や保護者の負担が増える。
家族が送迎できないと、
通所したくてもできなくなる。
職員による送迎はしない、との答弁だが、
赤崎へ移転するのであれば、
必要であれば、職員が送迎することも考えるべき。
…等々、述べましたが、
反対は党議員団の2人だけで、
賛成多数で可決されました。
また、森林環境税について、
松宮市議が反対討論をしました。
東日本大震災の後、「復興税」という名前で、
市町の防災、減災の財源を作るため、
住民税に一律1000円、上乗せされてきた。
そして、今年度で10年の徴収期間が切れるため、
来年から、「森林環境税」という名前に変えて、
そのまま、1000円を住民から徴収する。
森林環境税は国税として、国に納められ、
国から、森林環境譲与税として県市町に配分される。
配分の基準は、私有林や人工林の面積、
人口、林業従事者で計算されてるため、
敦賀市が市民から徴収して
国に納める森林環境税は約3400万円だが、
敦賀市に譲与される森林環境譲与税は、
約1500万円で、半分以下。
一方、CO2の排出が多い企業の
森林環境税はゼロ円であり、
企業に負担を求め社会的責任を果たさせるべき。
そして、住民税の一律1000円の上乗せをやめ、
市民の税負担の軽減をはかるべき。
…等々、述べましたが、
反対は党議員団の2人だけで、
賛成多数で可決されました。
次に、請願です。
核兵器禁止条約への参加・署名・批准を
国に求める請願について、
審査をした総務民生常任委員会の報告は、
「不採択」でした。
そのため、松宮市議が、請願を採択するよう
求める討論を行いましたが、
請願に賛成は、党議員団の2人だけ。
反対多数で、請願は不採択となりました。
次に、保育士の配置基準の見直し、
保育予算の増額を国に求める請願について、
審査をした文教厚生常任委員会の報告は、
「不採択」でした。
そのため、私が、委員長報告に反対、
すなわち、請願に賛成の討論をおこない、
請願を採択するよう求めました。
私の討論を要約すると…
保育士配置の最低基準は、1948年に定められたもの。
1、2才児の6:1(保育士1人につき園児6人)は、
1967年から56年間、見直されていない。
4、5才児の30:1は、最低基準が定められてから
75年間、一度も見直されていない。
海外の保育士配置基準を見ると、
アメリカでは、4才児は保育士1人に園児8人、
5才児は保育士1人に園児9人。
ヨーロッパでも、3才児から5才児は、
保育士1人に園児が9人から15人。
いかに、日本の保育現場が劣悪かうかがえる。
こうした中、全国の保育所などでの
悲しい事故が年々増加し、2021年は2347件。
子ども家庭庁は、4、5才児の保育士の配置を
30:1から25:1にすることができるよう
予算措置をした。
ところが、保育士の配置基準の見直しではなく、
保育士を基準より手厚く加配した保育所の
運営費を増額する加算でしかない。
しかも、対象となる保育所は定員が121人以上で、
かつ、職員の平均勤続年数が12年以上の保育所だけ、
全国の保育所のたった4%。
全ての保育所での保育士増員には繋がらない。
保育所の運営費は、保育士の配置基準に
基づいて計算されているため、
私立保育園等への委託費も、
実際の保育士の人数ではなく、
少ない保育士の配置基準で計算され
委託料が払われているため経営はきびしい。
すべての子どもたちの豊かな育ちや
安全な生活を保障するためにも、
保育士の処遇改善のためにも、
保育士の配置基準の改善は必要。
政府は基準改定をしない理由として、
「保育士の確保が困難」としているが、
保育士確保が困難なのは、
保育士の定着が進まないため。
夢や希望をもって保育士になられた方々が、
大変な労働環境のもと、心が疲弊し退職している。
卵が先か、鶏が先か、ではないが、
保育士のなり手がいないから、
保育士の配置基準を増やさない、と言うのでは無く、
配置基準を増やす事で、保育士が専門職にふさわしく、
生きがいを持って働き続けられる環境となり、
保育士不足にストップをかけることが
できるのではないか。
昨年度も今年も同じ趣旨の請願が県内の議会に出され、
採択された議会は、趣旨採択も含め、
17市町の議会のうち12の議会で、
残ったのは福井市、敦賀市、おおい町、池田町、
越前町の5つの議会だけ。
越前町議会は6月議会に間に合わなかったので、
9月議会で審査される。
敦賀市議会でも、請願を採択して、子ども達のために
保育士をふやして欲しい、保育予算を増やして欲しい、
この切実な願いを国に提出すべき。
また、北條議員が「今こそ変えよう!」と
賛成討論で熱く語られ…涙が出ました。
吉田議員も元新聞記者らしく、
各政党へ直接、電話して考えをお聞きするなど、
細かな賛成討論をされました。
請願の反対討論は、市民クラブの今川議員のみ。
保育の現場での事故や事件は、
保育士の配置基準とは関係ない…等々
述べられました。
採決では、残念ながら、
反対多数で不採択になってしまいました。
でも、賛成がなんと7人!!!
紹介議員になった北條議員、三田村議員、
吉田議員、橋本議員、松宮議員と私の6人、
プラス籠議員で7人でした。
ちなみに、会派別で言うと、
崚正会2人、日本共産党市会議員団2人、
そして無所属3人です。
昨年は、賛成は5人だったので2人増えました。
団体のみなさんには、諦めず、
これからも、請願を出していただきたいし、
議員のみなさんには、
保育現場のみなさんの声をお聞きし、
次回こそ、採択していただきたいです。
さて、長〜く感じていた議会は終わりました。
9月議会は、9月8日から始まります。
それまで、街頭にて議会報告をしたり…
30日に、女性後援会のみなさんが、
議会報告会の開催を予定してくださっていて…
議会活動報告「こんにちは!山本きよこです」も
早く作って配布しなくては〜です。
議会は終わっても、
議員としての活動は続きます😃💧
今日のオレンジのジャケットは、
最多当選議員になったんだから、
ちゃんとした格好して!と、
後援会のみなさんからきつい指摘をうけ、
お店に行って、一目惚れして買ったものの…
やっぱ、オレンジって派手やなぁ〜💧と、
恥ずかしくて一度も着てなかったのですが…
七分袖なので、着るとしたら今しかない。
補正予算の反対討論は私1人だけど、
4人の方が賛成討論をされると言うし…
オレンジのジャケットは、さしずめ勝負服?
恥ずかしかったですが、
みなさんからの評判が良くて、ホッ💓
でも、やっぱり恥ずかしくて…
議会が終わったら、さっそく家に帰って、
いつものベージュのジャケットに着替えて
再び、市役所へ…。
普段使いできるようになるまで、
もう少し、かかりそうです。