パレスチナ問題の学習会へ。
主催は、永平寺の九条の会です。
イスラエルとパレスチナ…難しいですが、
勉強したいと思い、参加しました。
「パレスチナ問題はこうして始まった」
と題した記録映像を見た後に、
パワーポイントを使ったお話しをお聞きしました。

イスラエルとパレスチナの問題は、
宗教問題もありますが、
それだけではなく、
イギリスの植民地支配の歴史や
金融機関などの利害関係も絡んでいるようです。
かつて、パレスチナに住んでいた人たちは、
宗教を問わずアラブ人と呼ばれ、
言語、食習慣、衣装など、
独自の文化があったそうです。

↑ 上から、ムスリム(イスラム教)、
キリスト教、ユダヤ教
ところが、第一次大戦のころ、イギリスが登場。
アラブの国家を作りたかったアラブ人、
ヨーロッパで迫害を受け自分の国を作りたいと
考えたユダヤのシオニスト、
更に、フランスやロシアを利用し、
この地を自分のものにしようとしました。

↑ イギリスの3枚舌外交
アラブ人は、
イギリスの占領軍とユダヤ人の入植者に対して
反乱を起こしますが、
英国は圧倒的な軍事力でこれを鎮圧。
でも、反乱は続きます。
そこで、イギリスは、
ユダヤ人の民兵組織に武器を提供します。
そして、収拾がつかなくなって、
イギリスは、国連に丸投げ。
ところが、1947年の国連の分割決議は、
不当なもので…
アラブ系住民が130万人で
入植者も含めたユダヤ人が63万人。
なのに、52%の、しかも肥沃な土地を
ユダヤ人に割り当てたそうです。
当時、国連の中でも、
分割決議に反対する国が多かったそうですが、
アメリカの強権的な工作によって、
決議されてしまいました。
当然、アラブ系の住民は分割案に反発し、
内戦がおきました。
イギリスは1948年5月に
パレスチナの統治をやめると宣言。
そして、その後、更に、
ユダヤのシオニスト民兵は、
500以上の村を襲撃し、
75万人ものアラブ人を強制的に追い出しました。

1946年→国連の分割決議→現在
白がイスラエル、茶がパレスチナ
イスラエルの主張は、
「テロリストから自衛するため闘っている」
と言うものですが…
エズラ・ヤチン(イスラエル国防軍)
「やつらの家族やこどもたちを全滅させる。
あの動物たちをこれ以上いかしてはおけない」
など、パレスチナ人を人とも思わず、
根絶やしにしようとしていることはあきらかです。
イスラエル人が建国記念日にお祝いをするとき、
同じ日にパレスチナ人は、
奪われた家を象徴する鍵のシンボルを掲げ、
帰還を祈りながら抗議活動を行うそうです。
詳しくは、こちらをどうぞ→★
さて、その後の意見交換の中で出された意見で…
なぜ、国連は、動かないのか?
アメリカだけでなく、ヨーロッパの国々が、
ユダヤ人を迫害したことに負い目があり、
イスラエル側についている、と。
では、私たちにできることは何か?
知ること、そして周りに知らせること、
寄附やイスラエルの軍事費の資金源を断つこと。
学習会では触れられませんでしたが、
国会で、日本共産党の山添拓参議院議員の追及で、
自衛隊が、イスラエル製の攻撃型ドローンの
導入を計画していることがあきらかに…
そんなこと、即刻、中止すべきです。
また、日本はこの間、
戦争への準備を着々と進めていますが…
ロシアのウクライナ侵略しかり、
イスラエルのガザ攻撃しかり、
戦争になれば、多くの人々が犠牲になること、
そして一度始まった戦争は、
誰もとめることができことはあきらか。
今、日本の戦争の足かせとなっている
憲法9条を守ることが、
平和を守ることに繋がります。
ぜひ、敦賀でも、パレスチナ問題について
学習会をしたいと思いながら帰りました。