29日は、美浜原発3号機の
運転差止を求める仮処分の
申し立ての決定が出されました。
中に入れるのは、2人だけ。
私たちは裁判所の外で待っていましたが、
時間になって出てきたお2人が出したハタは…
「能登半島地震を顧みない決定!」
「不当決定を許さない!」
予想はしていました。
今年1月、福井地裁に
とても良心的な裁判長がおられ、
期待して仮処分の申し立てをしたところ…
異例の人事で急きょ、異動になり、
送りこまれてきた?のが、今の裁判長。
それでも、やはり決定は残念無念。
憲法の三権分立すら、
守られていないことへの憤りを感じました。
その後の記者会見で、弁護士さんたちは、
「始めから結論ありきだった」と。
その根拠として、
「短周期地震動の問題で、
関電が苦し紛れに言った意味不明な言い分を
そのまま丸写して採用している」と。
また、「短周期地震動について
議論しているだけで、まだ結論は出ていないのに
議論されているからヨシとすることは問題」と。
井戸弁護士弁護団長は、
「原発をは止めても、電力供給に問題ない。
関西電力は、史上最高益を記録している。
老朽原発を止めることで、
周辺住民が安心して住むことができる。
決定は、関電、規制員会の言い分まる写しで、
強引な理屈で、退けた。
こちらの主張に問題はないことは明らか。
今後、老朽原発を止めるための住民運動、
司法の連携が重要」と。
藤川弁護士は、
「大阪の裁判でも、
劣化は避けられないと触れられていたが、
今回、劣化についていっさい触れられていない。
裁判所が原発をとめられないのであれば、
誰もとめられない。
福島原発のような事故が起きるのではないか、
不安を感じる」
大河弁護士は、
「避難計画が機能しないことは、
能登半島の地震を見ても明らか。
救命ボートのない船は出せないのに、
避難計画が機能しなくても
原発の運転は認めるということは、
住民の身体を見捨てること。
原発の性質を理解せず、
原発の敷地内のことしか考えていない」と。
樋口元裁判官は
「アドバイザーとして関わっている。
敷地内に強い地震が来れば、
原発が事故を起こすので、
原発を止めてくださいと言っているのに、
原発の敷地に限っては、強い地震はこないので、
安心してくださいと言っている。
来ないというほど、地震学は進歩していない」
…等々、決定への評価をお聞きしながら、
あらためて、問題を感じました。
その後、敦賀に戻り、
赤旗の集金に回っていると、読者の方から、
「テレビのニュースに山本さん映ってたね。
私たちのためにがんばってくれてるんやね。
ありがとう」と。
また、「ニュースで見たよ。
残念やったね。がんばって」
…などなど、励まされました。
これからも、あきれめず、
がんばらなくては!ですね。