7月13日、プラザ萬象で
敦賀市戦没者戦災死没者追悼式が行われました。
昭和20年の3回にわたる空襲で市民225人が、
戦地等で1,764人が、戦争の犠牲になっています。
黙祷、追悼の辞の後、花を捧げ、
亡くなられた方々の冥福と世界平和を祈りました。
今年はじめて、会場内で、
敦賀市の戦災の写真が提示され、
当時を知る世代から、若い人まで、
食い入るように見ていました。
敦賀の戦災の様子を見る機会は少ないので、
良い取り組みですね。
これからも、ぜひ、続けて欲しいです。
午後は、あいあいプラザで、
「原発使用済燃料の乾式貯蔵 Q&A学習会」
がありました。
講師は、長沢啓行大阪府立大学名誉教授です。
講師からの40分の説明の後、
1時間、参加者からの質問に答える形式でしたが…
100名近い参加者で、時間がオーバーするほど、
質問が相次ぎました。
たいへん、わかりやすいお話しで、
目からウロコ…
まず、使用済燃料を置いておくのに、
乾式貯蔵と燃料プールでは
どっちがマシかというと…
燃料プールの方がマシなんだそうです。
構造上、中性子やガンマ線など
放射線が漏れるキャスクに使用済燃料を入れて、
空気が循環できるよう空気孔がある建屋に、
置いておく乾式貯蔵の方が、
作業員の被爆も増えるし、危険です。
更に、使用済燃料をプールから取り出し、
キャスクに入れることで、
燃料プールに空きができるので、
結果的に、原発の稼働延長が可能となり、
危険な老朽原発の運転が続けられることに…
そして、燃料プールに、
使用済燃料が次々と入れられ…
高温の使用済燃料がプールに入っている状態で、
大地震が起きて水漏れしたら…
崩壊熱で燃料が溶け、
放射性物質が大量にもれる大事故の危険が…。
そのため、乾式貯蔵には、
三重の危険があるわけです。
なので、関電が言うように、
これ以上、貯蔵量を増やさないと言うのであれば、
あらたに、多額のお金をかけて
危険な乾式貯蔵を整備する必要はないし、
このまま、60年の寿命を全うして、
終わることができるわけで…
原発を止めるなら、今しか無い、と。
なるほど〜❗
また、関電は、燃焼度制限を引き上げた
高燃焼度燃料(ステップ2)を使っているそうで…
その使用済燃料は、より高温で、より危険。
そのため、キャスクも無いし、
むつ市にある使用済燃料中間貯蔵施設も
受け入れを拒否しているし、
六ヶ所村の再処理工場にも行けない、と。
知りませんでした。
更に、使用済燃料を混ぜたMOX燃料を
使って運転するプルサーマルで出た
高燃焼度の使用済燃料は、
プールで冷ますのに90年かかるそうで…
90年…
誰が責任をとるのでしょうか?
まさに、トイレ無きマンションです。
お話しを聞いていて、胸が重苦しくなりました。
でも、とてもわかりやすいお話しで、
ぜひ、たくさんの人に聞いて欲しいと思いました。
「知は力」です。
未来の子ども達が
安心して安全な敦賀で暮らせるよう、
これからも、学びながら、力をつけて、
運動を続けていきたいと思います。