2024年07月30日

新1000円札&働き方改革について

今日は蒸し暑い1日でした。


夕方、生活相談があって、

その後は、夜8時過ぎまで赤旗の集金でした。


そこで、新しい1000円札を

出される読者さんがおられて…


私「新札、初めて見た〜この人、誰?」


名前が書いてるけど、小さすぎて見えない…


そこで、虫眼鏡を持ってきてくれて、

名前を見ると…「北・黒・紫・三郎…?」


すると、読者さん「北里柴三郎? 知ってる!」


私は、知りませんでした…すみません😃💧


北里柴三郎さんは、

日本の感染症研究の第一人者として、

日本の近代医学の父とも讃えられる方だそうで…


ペストの原因がペスト菌であることを発見し、

ネズミを駆除してくれる動物として、

家で猫を飼うことを奨励し、

日本では猫を飼う人が続出したそうな…。


予防医学の普及と研究に生涯をささげ、

細菌学分野で偉大な功績を残し、

破傷風菌の純粋培養の成功や血清療法の確立は、

ノーベル賞の最終候補に残るほど画期的なもの。


また、多くの偉人を育成したことも、

日本の医学の大きな発展につながっていて…


前の1000円札の野口英世さんも、

北里柴三郎さんのお弟子さんの1人だったとか。


北里柴三郎さん、すごい方だったんですね!


いろいろ細工が施されているようで、

手放す前に、じっくり観察したいと思います。


    📖   📖   📖


さて、以前、買ってなかなか読めてなかった

「働き方改革と自治体職員」を一気に読みました。


内容を、簡単に報告させていただきます。


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《人事評価制度の問題》


自治体職員は、「全体の奉仕者」だが、

2014年度に義務づけられた人事評価制度により、

「一部(首長)への奉仕者」に

変えられる危険がある。


また、職員間の差別やモチベーションを

低下させることにも繋がっている。


労働組合や職員1人ひとりが

監視の目を光らせることが必要。



《ワーク・ライフ・バランス》


自治体職員は「災害」の前面に立つにも関わらず、

人員は削減されつづけ、25年前の2割減。


処遇、働きがいの問題などから、

募集しても応募が少なくなっている現状も。


「ワーク・ライフ・バランス」を実現することで

働きがいを感じ、住民サービス向上にも繋がる。


そのためには…

残業量の見直しと適正人員の確保、

仕事の進め方などの見直しを

同時に進めることが必要。



《非正規雇用の処遇改善》


正規職員を削減する一方、

非正規である会計年度任用職員が増加。


公務公共サービスが

非正規によって支えられている。


不安定雇用、差別的待遇である

会計年度任用職員について、

抜本的改善が求められる。



《民間委託と公契約制度》


民間委託が増え、

窓口業務が民間委託された自治体では、

住民との関わりが減り、

何に困っているかわからず、

政策・行政サービスにいかせないなどの問題も。


職業安定法違反の「偽装請負」を防ぐため、

公務員と委託労働者が接触しないよう

ついたてで仕切っていても、

実際には、公務員が関与するなど、

偽装請負となっている実態もある。


更に、委託労働者の処遇改善についても、

改善が必要。


自治体が決めた金額以上の賃金を

労働者に支払わなければならないとする

「公契約条例」を制定した自治体が増え、

地域の賃金水準の底上げに役立っている。



《AIとロボティクス》


政府は、AIとロボティクスを活用し、

自治体職員を半分にする方針を掲げている。


だが、日本の地方公務員は先進諸国で最少人数。


人口1000人あたりで、29.6人だが、

アメリカ 73.9人、ドイツ 69.6人、

フランス 42.7人、イギリス 35.9人。


AIを導入している自治体では、

AIは職員の業務ツールとして利用され

作業効率はあがっているものの、

結果には職員が責任を負うため、

すべてをAIにまかせることはできない。


窓口業務についても、

状況に応じてきめ細やかな対応が必要となるため、

最終的には担当者へ繋がる仕組みが必要。


AIやRPAは、仕事量・労働時間の削減に

使われるべきであり、

人減らしに使わないルール作りが必要。


…などなど。



2020年6月に出版された書籍なので、

自治体DXまでは及んでいませんが、

私がこの間、問題にしてきたことを

深めることができました。


みなさんと共有し、

今後の活動に役立てたいと思います。

posted by きよこ at 23:00| 福井 ☁| 議会、議員活動2016.11〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする