9日、9月議会の最終日でした。
9時から議会運営員会があり、
9時半から全員協議会があり、
10時に本会議がひらかれました。
そして、議会初日に委員会に附託され
この間、審査してきた12件の議案について
予算決算常任委員長、
総務民生常任委員長、
産経建設常任委員長、
文教厚生常任委員長から、
それぞれ常任委員会での質疑、討論、
採択結果の報告がありました。
その後、10件については、
一括採択で、全会一致で可決しました。
その後、私が、党議員団を代表して
討論通告をだした2件について、
反対討論をおこないました。
まず、国保の条例改定について。
従来の保険証を廃止し、
マイナ保険証に一本化することによるもので…
討論の内容を簡単に紹介しますが…
マイナ保険証のトラブルが多く、
トラブルにからみ亡くなられた方も。
まさに、命に関わる問題。
そのため政府は、マイナ保険証のトラブルに備え、
「資格情報のお知らせ」を交付することを決定。
マイナ保険証だけでは
安心して医療にかかれないことを裏付けるもの。
マイナ保険証を持っていない方には、
保険証廃止以降、保険証と同じように使える
資格確認書が交付されるが、
あらためて、なぜ、保険証を廃止するのか疑問。
まさに、任意であるマイナンバーカードを
強制的に取得させるための保険証の廃止、
マイナ保険証の一体化と言わざるを得ない。
福井新聞のアンケートでは約75%の人が
保険証を残すべき、と答えており、
全国の調査でも、70%の開業医が、
マイナ保険証の廃止に反対している。
保険証は残すべき。
他に、討論はなく、採決の結果、
反対は党議員2人のみ。
賛成多数で可決されました。
次に、令和5年の決算認定について。
令和5年度をふりかえると…
国際情勢による原材料価格の値上げに加え、
円安の影響によって、
食料品や電気代、ガソリン代など価格が高騰し
暮らしに大きな影響を与えた。
また、新型コロナウイルス感染症が
5類感染症に移行したことで、
コロナ禍の休業支援金や給付金、
緊急小口資金の特例貸付がなくなり、
仕事を休んで収入が減っても
暮らしの補償はなく、
大変な暮らしを余儀なくされる方もおられた。
政府は、低所得者の
価格高騰の負担を軽減するため、
非課税世帯等物価高騰支給給付金を
6月移行、12月以降と2回支給したが、
その間に、150世帯増えた。
このような中、市民税の滞納者は
以前として多く、4441件。
そして、敦賀市は
前年度よりも15件多い181件に対し、
差押えなどの滞納処分を行った。
市民税は、前年度の所得に課税されるが、
その後、失業や退職、病気など、様々な理由で
収入が減ったり、無くなることがあり、
前年度の所得で課税される市民税が払えない方も。
そのため、敦賀市市税賦課徴収条例第33条には、
「当該年度において所得が皆無となったため
生活が著しく困難となった者
又はこれに準ずると認められるものについて、
市税を減免することができる」と書かれており、
日本共産党議員団は、この条例に基づき、
市税の減免を実施するよう長年、求めているが、
実績は無く、令和5年度も0件だった。
収入が減り、税金を払いたくても払えない、
という市民に寄り添い、減免を実施すべき。
また、政府は所得の低い子育て世帯に、
「子育て世帯生活支援特別給付金」を支給し、
敦賀市では785世帯、1301人の児童に支給したが、
令和3年度よりも69世帯増えている。
小学校、中学校の学用品費や給食費を助成する
就学援助の利用も、過去最多の561件となり、
小、中学生の全体の11.5%の児童生徒が利用した。
これらのことから、
敦賀市では、相対的貧困層の
子育て世帯が増えていることがわかる。
このような中、敦賀市の支援策として、
私立保育園や認定こども園、学校などの
物価高騰による給食費の値上げ分を
敦賀市が負担をした。
これについては、市民の負担が増えないよう
軽減する事業として評価するが、
日本共産党敦賀市会議員団が求めている
給食費の無償化は実施されなかった。
敦賀市は、消費を喚起する事業として、
電子クーポン「つるが割」を発行。
「つるが割」は、スマホを持っていない、
持っていても使いこなせない市民が多くおられ、
市民の間で、不公平感が募り、
また、お店についても利用できず、
恩恵を受けていないお店も多くあった。
日本共産党議員団は、美浜町などのように、
物価高騰で厳しい市民の暮らしを支援するため、
全市民に商品券を配布するよう求めたが、
敦賀市は、「つるが割」の発行を理由に、
商品券の配布を実施しなかった。
敦賀市に財源がないわけではなく、
健全財政を維持し続けている。
更に、令和5年度は、ふるさと納税寄附金
79億8853.4万円という多大なる寄附があった。
このような中、
敦賀市の基金は20億1262.6万円増え、
過去最多の220億2510万円になった。
その上、6億7490万円の市債の繰上償還を行った。
これによって、利息を約2000万円、軽減できたが…
将来の負担を軽減するため
昔の利息の高い借金を返済することについて、
理解するものの…
今すべき時だったのか。
コロナ禍や物価高騰などで
市民の暮らしが大変なこの時期、
市民の福祉の増進を目的とする自治体として、
減免制度の拡充、学校給食費の無償化、
全市民への商品券の配布など、
市民に寄り添う施策こそすべきだったのではなか。
3月16日、北陸新幹線が開業した。
2016年度から開業までに総額44億8035万円で、
そのうち、敦賀市の支出は、
一般財源、市債など合わせて20億7118.7万円。
敦賀市の負担は、計画当初、
6億5000万円と言われていたが、3倍になった。
私たち、日本共産党議員団は、この間、
新幹線の関係経費に反対してきたが、
新幹線そのものに反対してきた訳ではない。
新幹線は、在来線の廃止が前提であり、
「新幹線は必要ない。
新幹線より在来線の充実をして欲しい」
という住民の声を無視し、進めてきたこと。
JRの新幹線なのに、
駅の工事費や駅周辺の整備費の負担が
敦賀市にとってあまりに大きいこと。
そして、財源確保のため
行政改革で福祉予算が削減されてきたこと。
在来線の廃止にともない、
新たに第三セクターの負担が将来的に続くこと。
などに、反対をしてきた。
これから、新たな負担として、
毎年、第三セクターの負担3500万円、
敦賀駅東口駅前広場の管理費3400万円が必要。
今後、こうした予算によって、
市民の福祉、暮らしの予算が
削減されることがないよう、
厳しくチェックしていきたい。
次に、マイナンバーカードに関係する経費だが、
これまでも、
マイナンバー関係の事業には反対してきた。
理由を簡単に述べると…
マイナンバー制度は、国民一人一人に番号をつけ、
個人の収入や資産などの情報とともに
社会保障、税などの情報を国が一元管理することで
社会保障給付を削減し、
国の財政負担や大企業の税金、保険料負担を
軽減することがもともとの狙いで導入されたもの。
デジタル改革によって、
今後あらゆる情報がひもづけされた個人情報が
民間企業の営利目的に活用されることになった。
更に、スーパーシティ法によって、
やがては趣味嗜好、交友関係、思想信条などの
プライバシー情報をひもづけし、
プロファイリングすることで
人格まで国が掌握しようとしているが、
EUでは当然のこととしてある
プロファイリングされない権利、
異議を唱える権利、
自動処理で重大な決定がされない権利が
日本にはない。
個人情報とプライバシーの権利を
守る法律が不十分で、
警察や公安への情報提供まで認められているため、
国家権力による国民監視体制づくりに
つながる懸念がある。
別人の情報がひもづけされるなど
入力ミスやシステム設定に誤りがあるなどの
問題が浮上していることなど問題が多い。
これからの事から、
マイナンバーカードに関係する事業について
賛成できない。
最後に、職員の退職について…
令和5年度は、定年延長のため、
定年退職者はゼロだが、
勧奨、自己都合の退職者が13名。
そのうち、保育士が7名もおられた。
会計年度任用職員も36名退職し、
そのうち、保育所、放課後児童クラブは
13名おられた。
あわせて20名の保育関係者が退職した。
この間、敦賀市が、
保育士の処遇改善に尽力していることは
評価しているが、
子ども達のためにも、働きやすい職場となるよう
保育士の配置基準の拡充、
放課後児童クラブの正規職員の配置、
障がいのある子どもへの対策など、
更なる改善が求められる。
その後、
市政会、市民クラブ、公明党、崚正会から、
賛成討論があり、
採択の結果、反対は党議員団の2人のみ。
賛成多数で、認定されました。
次に、議員提案で出された
「敦賀市議会ハラスメント防止条例」について
否決するものと決したとの委員長報告に反対
議案に賛成の立場で討論をしました。
その他、同じように、
委員長報告に反対、議案に賛成の討論を
崚正会と、無所属の橋本議員、吉田議員が行い、
委員長報告に賛成、議案に反対の討論を
公明党、市民クラブ、市政会が行い…
採択の結果、賛成は7名のみ。
反対多数で、否決されましたが…
突然、崚正会から、「動議」が出され休憩に。
そして、新たに、
「敦賀市議会ハラスメント防止に関する決議」
が出されました。
議運をひらき、委員会附託をせず、
本会議で質疑し、討論、採決をすることになり…
2時半に、議会が再開。
崚正会の三田村議員から、
決議に対する反対討論、賛成討論がおこなわれ、
議会でのハラスメント防止のため、
条例の制定、研修の実施や
条例の有無にかかわらず、許されない行為と自覚し
清廉な言行に務めることを表明する決議について
説明があり…
市政会が反対討論、崚正会が賛成討論をおこない、
採決の結果、賛成は市民クラブも加わり10名に。
でも、反対が11名なので、
賛成少数で否決されました。
お…おしい!
誰か1人、賛成してくだされば、
可決されたのに…残念。
次は、請願の採決です。
「訪問介護の基本報酬の引き下げ撤回と
介護報酬の引き上げの再改定を早急に
おこなう事を求める請願」が不採択となった
委員長報告に対し、
党議員団から、松宮市議が
請願に賛成の立場で討論をしました。
その後、崚正会からも賛成討論があり…
採決の結果、賛成7名で、
賛成総数で、不採択となりました。
朝から、提出団体のみなさんが傍聴に来られ、
ずっと審査を待って下さっていましたが…
残念無念です。
その後、特別委員会の報告があり、
議員提案で、北陸新幹線延伸を求める意見書が
出されました。
松宮議員が党議員団を代表し、
反対討論をおこないました。
新幹線の延伸による工事費の負担が大きく、
また、小浜線の存続も危うくなること、
京都では反対が大きいことなどなど…
採決の結果、反対は党議員2人のみ。
賛成多数で、意見書が採択され、
国や関係機関に提出されることが決まりました。
さぁ、これで、長かった9月議会の最終日の
長〜い1日が終わりました。
次は、総選挙です。
家に帰り、後援会ニュースを作り、
集会の案内を作り、
夜は、選挙のための会議で…
家に帰ったのは、夜10時半。
選挙が終わるまで忙しいですが、
藤野さんを再び国会へ押し上げるため、
できることは精一杯やらなくては!
がんばります!