2024年10月23日

BRTと移住支援などの視察で福岡、大分へ

22日、23日は、嶺南広域行政組合の視察で

福岡県添田町と大分県豊後高田市へ。


まず、22日、添田町で、

「BRTひこぼしラインについて」、

お話しを伺いました。


BRTは、線路を撤去したバス専用道に

バスを走らせるなど、

鉄道とバスを連節させるシステムです。


2017年に豪雨で土砂崩れ、橋梁の損傷がおき、

JRの日田彦山線が運行できなくなりました。


そして、代行バスの運行が始まりましたが、

2018年、復旧会議が立ち上がり、

検討がおこなわれてきました。


そして、復旧する場合、

初期費用に56億円かかり

維持費用として、2.9億円毎年かかるため、

JRは、自治体に年1.6億円ずつ

負担するよう求めてきました。


自治体は財政難のため…


初期費用も、維持費用も安い

BRTを選択することに。


添田町〜彦山間は、

町バスを廃止して、BRTに切り換え、

彦山〜筑前岩屋間は、鉄道ルートをいかした

BRT専用道を通り、

筑前岩屋〜日田間は、一般道を利用し、

地域住民の住まいのエリアに停留所を設置。


バリアフリーの車両を導入し、

バスの便数を増やしたり、

停留所を増やしたり…と、

市民の暮らしの足として利用されています。


観光名所も多く、利用者が1.5倍増え、

住民と観光客の割合は、4:6だそうです。


実際に、BRTに乗って日田市まで行きました。


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駅のホーム。


写真の右側は電車が来ます。


左側は、線路のあったところが

ホームと同じ高さまで埋め立てられて

バス乗り場に。


バス専用道路と一般道の

交差点には踏切があります。


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キッチリ区別され、他の車は走らないので、

バスはすいすい走れます。


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長い鉄道トンネルの中も走ります。


専用道路を使うので、一般道だけ走るより

早く到着するそうです。


その他にも、添田町では、

デマンド型乗合交通「まちいこかー」、

町バスなどもあるそうです。


市民の暮らしの足をいかに守るか、

敦賀でも課題です。


今後の参考したい、と思います。


次に、23日、豊後高田市では、

「移住・定収施策」について、

お話しを伺いました。


豊後高田市は、「住みたい田舎」のランキングで、

12年連続3位に選ばれているそうです。


海や山、温泉など、

自然に恵まれているだけじゃない…


移住施策、子育て支援施策が、驚くほど多い!


引っ越しへの支援として…


子育て世代いらっしゃい引っ越し応援金

ウェルカム未来の高田ッ子応援金

孫ターン奨励金

愛ターンお婿さん奨励金

女子ターン奨励金


住まいの支援として…


ムーブイン就労家賃応援金

お帰りなさい住宅改修事業補助金

ハッピーマイホーム新築応援金

高齢者・子育て世帯リフォーム支援事業補助金


空き屋リフォーム事業では、

改修だけで無く、不要物の撤去、

仏壇等の撤去、ハウスクリーニングなどの

助成金があります。


空き屋マッチング奨励事業も。


そして、子育て支援が半端ない!!!


高校生までの医療費無料

高校生での入院時の食事代の無料化

0才から中学生までの給食費無料

保育園、幼稚園の保育料無料←国より先

妊産婦医療費無料

高校生授業料の無償化←全世帯

小・中・高校入学ごとに5万円の入学祝い金


高校生に、給食センターから

給食を無料で届けることも準備中


子育て応援誕生祝い金は、

生まれてから6才になるまで、

毎年10万円を支給。


最大200万円までだそうで…


子どもが5人いたら200万円満額もらえますが、

現在、4世帯が対象となっているそうです。


他にも、無料の市営塾も。


土曜日講座

寺子屋放課後児童クラブ講座

放課後寺子屋講座

水曜日講座

夏季・冬季特別講座

ステップアップ講座

テレビ寺子屋講座

大学進学のための「うみね」


こんなに!?ってくらい、あります。


また、子育て世帯の住宅支援として、

格安のアパートや一軒家の整備はもちろん…


なんと、無償の宅地もあります!!!


いや〜…でも、

働くところが無いとね〜と思いますが…


あるんです。


市内には工業団地があり、

車で40分のところには、

ダイハツ九州工場も。


また、自営・起業、農業などなど…

いろんな就労形態を選び、

県外から移住して来られる方が多いそうです。


そして、

人口減がゆるやかになっていて、

子どもが増えている!


すごいですね!


また、豊後高田市には、「昭和の町」も。


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かつて、犬や猫しか歩かない

犬猫商店街と言われていた商店街を

古い「昭和の面影」を逆手にとって、

ノスタルジックな昭和の町として

観光にいかしているそうです。


映画のロケにも利用されているそうで…


時間が無くて、ガイドさんの案内で

少しだけ歩きましたが、

お店では、お宝自慢などもあって、

お店の方との対話も楽しいv


発想の転換で、マイナスをプラスにし

町を再生している自治体がいくつもありますが、

学ぶことがたくさんありました。


選挙中だし、遠いし…

大変な中での視察でしたが、

本当に勉強になりました。

posted by きよこ at 23:00| 福井 ☁| 議会、議員活動2016.11〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする