敦賀市に入るふるさと納税が
過去最高79億9000万円にもなったことで、
ふるさと納税の使い道について、聞かれます。
まず、簡単に説明すると…
80億円入ってきても、
半分は、返礼品や中間業者の手数料などで
無くなります。
残りは「ふるさと応援基金」に積み立てて、
次年度以降、
必要な額を取り崩して使っています。
令和6年度、全額、あるいは一部、
ふるさと応援基金を財源としている
事業を紹介すると…
定住移住促進事業費
結婚支援事業費
ふるさと茶屋等整備事業費補助金
地域共助除雪機購入費補助金
災害対策本部室危機整備費
子育て等福祉基金積立金
障がい者福祉施設改修事業費
緊急通報システム関係費
介護人材確保対策事業費
子ども医療費助成
ひとり親家庭党医療費助成費
保育園管理運営費
中池見管理運営費
林道整備事業費
敦賀真鯛等ブランド推進事業費補助金
北陸新幹線敦賀開業プロモーション事業費
金ケ崎周辺魅力づくり事業費
店舗等魅力向上支援事業費
デジタル人材育成事業費
アウトオブキッザニア開催事業費負担金
教育・文化振興基金積立金
学校給食材料費
学校情報通信ネットワーク環境施設整備事業費
公民館管理運営費
史跡武田耕雲斎等墓活用整備事業費
西福寺文化財保全修理事業費補助金
敦賀マラソン大会開催費
…等々、多岐にわたっています。
さて、市民の中には、
ふるさと納税がたくさんあるのに、
なぜ、財政が厳しいと言って、
補助金や福祉予算をカットするのか?
など、疑問があるようで…
分かります、私も疑問です。
疑問というか…納得できないですよね!?
市役所の言い分は…
ふるさと納税がたくさんあっても、
これまで、原発の三法交付金で建てられた
ハコモノの維持管理費や職員の人件費など
経常的に必要な経費が財政を圧迫していて…
今、清掃センター、最終処分場、
学校給食センター、粟野地区の認定こども園、
金ケ崎の鉄道公園など
大型公共事業を進めていて…
ふるさと納税は、
毎年、必ず決まった額が入るわけでは無いし、
ふるさと納税が無くてもやっていけるよう
部局横断で財政を見直していく方針だそうです。
ここまで聞くと、なるほど〜とは思いますが…
だったら、金ケ崎緑地のオーベルジュに
10億円も補助金を出すことや、
これから、更に進めようとしている
北小学校跡の気比の杜構想の
大規模プロジェクトは何?と思います。
大規模プロジェクトで更なる経常経費が増え、
ますます財政が圧迫されて
福祉の予算が削減されるのでは?と、
これまでの経験から懸念されます。
実は、私は、そもそも、
ふるさと納税の制度に疑問を持っています。
自治体で競争をさせて、
税金を奪い合う制度であること…
住民にとっては、
本来の、ふるさと応援ではなく、
ネットショッピング感覚になっていたり、
収入が少ない人にはメリットがないこと…
等々の理由からです。
でも、住民の中では定着してきてて、
潤っている業者も、多くないけどおられて…
敦賀市にも、今、
多額の寄附金が寄せられているので、
今すぐ廃止を!とまでは言いませんが…
本来、自治体に必要な財源が足りなければ、
国から交付されるのが本来のあり方です。
ところが、国は、今後、
ふるさと納税で入ってくる分、
交付税を減らすことまで考えているようで…
たいへんです💦
今後の国の動向に目が離せません。
また、3月議会で、当初予算が示されますが…
敦賀市が、どんな予算を削減するのか…
心配です。
しっかり、予算や議案を
チェックしなければ!