関電美浜発電所の事故を想定した
住民避難訓練がありました。
粟野南小学校区、黒河小学校区、
中郷地区、愛発地区の約100名が、
広域避難場所である奈良へ
バスに乗って避難しました。
私も、新和町1丁目から参加しました。
まず、8時半に、
一時集合場所の粟野南小学校へ。
今思えば、避難指示が出る前だったけど…
バスの中で、ヨウ素剤の配布訓練。
ヨウ素剤に見立てた飴が配られ、
ヨウ素剤について説明がありました。
「事前配布の希望者は、
ホームページをご覧ください」
ええ〜😥
バスの中は、
子ども連れの親子もおられましたが、
高齢の方がほとんど。
ホームページを見ることができる人が
何人いると思いますか?
ここは、印刷したものを配布すべきでは?
8時50分頃、出発し、
長谷の敦賀南インターから高速へ。
バスの中では、
訓練についての説明がありました。
木之本インターで降りて、
スクリーニング(汚染検査)と除染訓練。
まず、バスのスクリーニングがあり…
バスに乗車している1人をスクリーニング。
汚染されてなかったので、
除染の必要はなく、
1人だけのスクリーニングで、全員合格。
全員に「通過証」が配布されました。
これで、無事に奈良へ行けます。
ちなみに、中郷地区は、
汚染されていたという設定で、
全員、濡れティッシュで拭いて、
除染をしたそうです。
奈良へ向かうバスの中では、
内閣府が作った動画
「サクッと解説 原子力防災」を視聴。
空気中や医療などで、
みなさん、普段から被曝してますよ、と
お約束?の前置きの後、
避難計画について説明していました。
その後、
川内原発の避難訓練の動画があり…
さすがに、2本も見ると、
車酔いで、気持ち悪くなってきて…
途中から、画面を見ることは
できませんでした(;´Д`)
奈良市に入り、
「ラインで、QRコードを読み取り、
避難所の受け付けをしてください」
との指示があり…
私は、ガラケーですが、
愛用のiPadminiちゃんで受け付け。
バスの中では、あちこちから、
「スマホなんてもっとらんで」
「ラインの登録なんて、
子どもらがやってくれるから、
自分でやったことないからわからん」
等々の声が聞こえてきましたが…
走行中で、シートベルトしてて
お手伝いもできません。
ラインで受け付けできない方は、
到着後、紙で受け付けできるので、
「紙で、ええわ」とみなさん。
さて、11時半すぎに、
奈良市の防災センターに到着しました。
ここが、今回の避難所です。
さて、バスの中で、
ラインで受付している方は、
QRコードを差し出し、
読み取ってもらって受付完了ですが…
ラインで受け付けできなかった方が多く、
紙の受け付け用紙を書くのに、
行列ができてしまいました。
そして、見かねて、
ついつい紙を配布し、お手伝いする私…
ビックリしたのは、
紙に書いた受け付け用紙は、
更に、職員が、タブレットで読み取り、
読み取れない部分や足らない部分を
入力して受付完了…って、
どんだけ手間やねん=3
ここでも、読み取って
データ化するのに時間がかかり、
行列ができていました。
また、防災センターはネット環境が悪く、
ラインで受け付けしてても、
受付のQRコードが出てこない人も。
バスから降りた35人の受付が終わるのに、
20分くらいかかりました。
紙の受付用紙も、バスの中で、
あらかじめ配って書いてもらう、
とか、改善が必要ですね。
また、避難所はWi-Fiフリーが必須です。
受付が終わったら、お弁当を食べて、
奈良市の職員さんから、
奈良の観光案内やお土産情報などお聞きし、
その後、原子力防災の講習会がありました。
講習が終わり、後は、お楽しみ?
奈良公園で鹿を見るなど、
1時間ほど過ごして帰る計画でしたが…
バスに乗って、奈良公園に行ったところ、
バスの駐車場を予約してなくて、
停められないということで、
車から降りられず、帰ることに…
みなさん、
鹿も見れず、お土産も買えず、
ガッカリされてました。
避難訓練だし、と、期待してなかった私も、
やっぱり、ちょっとガッカリでした…(^_^;
その後、サービスエリアに2カ所寄って、
5時頃、無事に敦賀に到着しました。
それにしても、普通に渋滞とかあって
長旅で大変でしたが…
本当に、原発事故が起きたら、
無事に奈良に避難できるのでしょうか?
今回の訓練は、震度6弱の地震で
原発事故が起きた設定ですが、
まず、高速道路は
震度6弱以上の地震が来たら、
損傷状況を確認するため、
通行止めになります。
また、敦賀市議会でも、
松宮市議の一般質問で
明らかになったように、
敦賀の市民が、
バスで避難する台数は、75台で、
自家用車で避難する台数は、2万1000台。
スクリーニングにかかる時間は、
バス1台20分、自家用車1台10分。
合わせて3525時間で、146日。
敦賀の全ての避難車両が、
スクリーニングを終えるのに
4ヶ月以上かかる計算になります。
放射性物質が付着してて、
除染するとなれば、もっとかかります。
しかも、原発事故が起きれば、
関西圏はパニックになって、
途中の京都、滋賀のみなさんも、
避難しようとして、
大渋滞になることは間違いありません。
そのため、本当に、
奈良にたどり着けるのか…疑問です。
事故を起こさせないこと、
そのためにも、
危険な老朽原発は稼働させないことが1番、
と、あらためて感じた避難訓練でした。

